ものを食べると、歯に付着したプラークの中は酸性に傾き、徐々に歯が溶け始めます。
こちらの現象を脱灰といいますが、3食の食事や間食をダラダラ食べ続けていると、脱灰の時間も長くなり、虫歯の原因となることもあります。
今回は、ダラダラ食べることをやめるための対策について解説します。
没頭できるものを見つける
新型コロナウイルスの影響でおうち時間が増え、ついついダラダラ食事や間食をしてしまうという方は多いです。
また、時間を持て余して口が寂しくなってしまうのであれば、何か没頭できるものを見つけましょう。
例えば、購入したまま放置していた分厚い本を読んでみたり、断捨離や掃除を丁寧にしてみたりと、内容は何でも構いません。
このように、自宅でできることに没頭する時間が長くなれば、自然と虫歯の原因になる間食も減り、ダラダラと食べる機会も少なくなることが予想されます。
“ながら食べ”をやめる
虫歯の原因となるダラダラ食べを辞めるには、“ながら食べ”をしないように意識しましょう。
食事の際、テレビを観ながら、スマホを操作しながら食べるといった方は多いかと思います。
しかし、テレビやスマホに意識がいったまま食事を摂ると、どうしても食べるペースは遅くなり、ダラダラ食べることにつながってしまいます。
逆に、食べることに集中すれば、食べ終わってからテレビを観る、スマホを見るということになるため、必然的にダラダラ食べる可能性は低くなります。
ちなみに、早く食べすぎると今度は肥満の原因になってしまうため、適度な速度を心掛けてください。
すぐ食べられるものを買っておかない
ダラダラと間食をしがちな方は、おそらくスナック菓子やチョコレートなど、すぐに食べられるものが自宅に常備してある状況だと思います。
よって、これらをできるだけ買っておかないことも大切です。
食べたくても自宅にものがなければ諦められる可能性がありますし、虫歯の原因となるダラダラ食べも防止することができます。
ちなみに、自宅に最低限の食糧しかない場合、ダラダラ食べがもっとも発生しやすいと言える飲酒の機会も減少することが予想されます。
食事のリズムをつくる
ダラダラ食べる機会を減らすには、食事のリズムを作ることも大切です。
ここでいう食事のリズムとは、食事の開始時間だけでなく、終了時間も決めておくことを指しています。
例えば晩御飯であれば、夜7時~7時半の間に食べると決めておくなどすれば、口内環境が中性に落ち着く時間を確保でき、虫歯予防につながります。
またこちらは食事だけでなく、おやつなどの間食にも同じことが言えます。
間食を摂る時間を前もって決めておけば、口内が酸性に傾き続けるのを防げます。
もちろん、事前に決めておいた時間に空腹感がない場合、無理やり間食を摂らなくても構いません。
食後すぐにブラッシングをする
食後すぐにブラッシングをすることも、ダラダラ食べるのを防ぐための対策です。
食事が終わった後でも、そのままテレビを見るなどしてゆっくりしていると、また食事を再開してしまう可能性があります。
例えば晩御飯の後、お菓子やアイスなどを食べるときが該当します。
一方食事が終わったタイミングですぐに席を立ち、ブラッシングをすることにより、脳に“食事が終わった”とう合図が送られます。
そのため、食欲を大幅に抑えることができます。
またブラッシングの際は、ミント系などのスッキリする歯磨き粉を選ぶことで、より食事への意識を薄れさせることが可能です。
口内がキレイになったという自覚があればあるほど、多くの方は口内を汚したくないと考え、そのタイミングで食べるのをやめます。
高糖分の食べ物や飲み物を避ける
ダラダラ食べることを控えていても、高糖分の食べ物や飲み物を頻繁に摂取していては意味がありません。
例えばキャラメルやコーラ、スポーツドリンクなどの清涼飲料水は、多くの砂糖が使用されています。
これらは長時間口に残りやすいという特徴もあるため、ダラダラ食べと同じような状況を招きます。
具体的には、口内が常に酸性に傾き、少しずつ歯が溶かされていってしまうため、注意してください。
ダラダラ食べをやめることのメリット
ダラダラ食べることをやめると、虫歯のリスクが減るだけでなく、肥満の防止や消化器への負担軽減にもつながります。
集中して食事を摂ることで、満足感や満腹感を得やすくなり、必要以上に食べてしまうことを防げます。
そのため、必然的に肥満を防止できます。
また食事を摂ると胃が消化や吸収にエネルギーを使いますが、ダラダラ食べると胃が常に働いている状態になり、消化器に大きな負担がかかります。
食べる時間を決め、ダラダラ食べるのを控えることで、消化器を休ませる時間をつくることができます。
ちなみに集中して食べることにより、血糖値の大きな変動を押え、健康的な体調を維持することにもつながります。
まとめ
今回の記事のポイントは以下になります。
・3食の食事や間食をダラダラ食べることは虫歯の原因となる
・間食によるダラダラ食べを防ぐには、自宅で没頭できるものを見つけるべき
・テレビを観たり、スマホを操作したりしながらの食事はダラダラ食べにつながるためNG
・すぐ食べられるお菓子などを買っておかないのも1つの手
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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