口臭がするという自覚があったり、友人や知人に指摘されたりした方は、唾液の量が減っているかもしれません。
唾液は天然の抗菌成分を含んだ洗浄液であるため、減少すると口臭につながってしまいます。
今回は、口臭が気になる方におすすめしたい、唾液の分泌促進マッサージについて解説します。
耳下腺のマッサージ
口臭が気になる方が行うべき、唾液の分泌促進マッサージとしては、まず“耳下腺”のマッサージ“が挙げられます。
耳下腺とは、おたふく風邪で腫れる唾液を作る臓器の1つをいい、左右の耳の前方にあります。
よりわかりやすくいうと、酸っぱい食べ物を想像したとき、ジワジワと唾液が出てくるところです。
口臭が気になる方は、唾液の分泌量を増やすため、耳下腺がある耳たぶの少し前、上の奥歯あたりの頬に人差し指を当て、指の腹で優しく円を描くようにマッサージしましょう。
こちらを5~10回繰り返すことで、効果的な唾液の分泌促進マッサージとなります。
顎下腺のマッサージ
口臭が気になる方が行うべき唾液の分泌促進マッサージには、顎の骨の内側にある“顎下腺”のマッサージも挙げられます。
顎下腺は、下顎の下縁のほぼ中央内側に位置し、指で触れると皮下に母子頭大の高まりとして感じることができます。
口臭が気になる方は、こちらの顎下腺がある部分に指を当て、耳の下から顎の先までゆっくりと押しましょう。
ポイントとしては、耳の下から顎の先まで5ヶ所ほどを、1ヶ所ずつ順番に押していくことが挙げられます。
こちらも1ヶ所につき5~10回をワンセットとして行うことで、効果を発揮します。
舌下腺のマッサージ
“舌下腺”のマッサージも、口臭が気になる方が行うべき、唾液の分泌促進マッサージです。
舌下腺とは、口腔底の粘膜直下で、下顎骨の内側に位置する唾液腺をいいます。
わかりやすくいうと、顎の先のとがった部分の内側、舌の付け根あたりにあります。
先ほど解説した耳下腺、顎下腺とあわせて、口腔内にある三大唾液腺とされています。
こちらのマッサージ方法は、下顎から舌を押し上げるように、両手の親指でグッと押します。
他のマッサージと比べると、少し強めの力で行っても大丈夫です。
10回ほど押すことで、唾液が出てくるのを実感できるでしょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・口臭が気になる方は、唾液の量が減少している可能性がある
・耳下腺がある耳たぶの少し前あたりを指の腹でマッサージすると、唾液量が増える
・顎下腺がある耳の下から顎の先までをマッサージするのも効果的
・舌下腺がある下顎から舌を押し上げるように、両手の親指で力強く押すことでも、唾液の分泌は促進される
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!