虫歯が痛くてなかなか眠れないときの対処法について

「明日も朝が早いのに、歯がズキズキして眠れない…」
このような状況に陥ったこと、ありませんか?
夜中にすぐ治療することはできませんから、そのような時は応急処置をしておきましょう。

今回は、虫歯が痛んで眠れないときの対処法を3つ、ご紹介したいと思います!

患部を冷やす

虫歯が痛んで眠れないときは、まず患部を冷やしてみましょう。

歯が痛む主な原因は、歯の中の血液量が増加し、神経が圧迫されることです。
氷または保冷剤などをタオルで巻き、患部を冷やせば、血流を一時的に抑えることができるため、多少痛みは和らぐでしょう。

もし、外側から冷やしても痛みが続くようならば、口の中に氷を入れ、内側から冷やすという方法も試してみてください。

丁寧に歯磨きをする

虫歯が痛んで眠れないときの対処法としては、“丁寧に歯磨きをする”という方法も挙げられます。

とにかく歯がズキズキする場合、虫歯によってできてしまった歯の穴に食べカスが詰まっているかもしれません。
これを丁寧な歯磨きで取り除くだけでも、痛みが落ち着く可能性はあります。

歯ブラシだけで十分に取り除けない場合は、デンタルフロスなどを使用したり、口をゆすいだりといった行動を繰り返すのも効果的です。

歯を磨いているときは、一時的に痛みが増すかもしれませんが、なるべく早く痛みを和らげたいときには、一度試してみましょう。

ツボを押す

虫歯が痛んで寝付けない場合の対処法には、“ツボを押す”という方法も挙げられます。

下唇とアゴの間のくぼんだ部分には、“承漿(しょうしょう)”という名前のツボがあります。

これは、歯痛と歯茎の腫れを和らげるとされるツボであり、歯を噛みしめた状態で親指、あるいは中指で3~5秒ほど強く押すと、多少痛みは取れるでしょう。
それでも痛みが取れない場合は、上記の押し方を5回ほど繰り返してください。

ちなみに、手の人差し指と親指の骨が合流するところから、やや人差し指寄りの部分には、歯の炎症を和らげてくれる“合谷(ごうこく)”というツボもあります。
なかなか歯の痛みが取れない場合は、ここをやや人差し指側に向けて、強めに2~3分揉み続けてみましょう。

痛み止めを飲む

虫歯が痛くて眠れない場合、痛み止めを飲むのも有効です。

現在虫歯治療中で、歯科クリニックから痛み止めを処方されている場合は、迷わずそれを服用しましょう。
用法・用量を守って服用すれば、夜間の歯の痛みも効率良く抑えられます。

また、処方薬がない場合は、市販の痛み止めや鎮痛剤でも構いません。
普段から使用している鎮痛剤を飲み、痛みを和らげましょう。

ただし、市販の痛み止めは、薬剤師がいない夜間にはドラッグストアなどで購入できないことがあります。
そのため、万が一虫歯などが痛んだときに備えて、常備しておくことをおすすめします。

患部に正露丸を詰める

虫歯が痛んで眠れない場合、患部に正露丸を詰めるという方法を実践してみましょう。

正露丸は皆さんもご存知の通り、腹痛の際に服用する薬として知られています。
しかし、実は虫歯が痛むときにも使用でき、こちらの使い方は正露丸のパッケージにも記載されています。

また、使用する際は飲むのではなく、虫歯の穴に正露丸を詰めます。
具体的には患部の食べカスなどを取り除き、ティッシュなどで乾燥させた上で、少量だけ入れるようにします。

正露丸の主成分は木クレオソートというもので、防腐作用や殺菌作用があります。
そのため虫歯の中に詰めることで、炎症が起こっている歯の神経を麻痺させ、痛みを和らげることができます。

ただし、正露丸は虫歯が痛ければ、どのような場合でも使用できるわけではありません。
大きな穴が開いている場合、ずっと痛んでいた歯の痛みが大きくなった場合などに使用できます。

逆に穴が開いていなかったり、小さかったりする場合には使用できません。
もちろん、すでに神経を除去している場合や、虫歯が進行しすぎて歯茎が膿んでいる場合なども効果がありません。

夜間救急外来を受診する

夜どうしても虫歯が痛くて眠れない場合は、夜間救急外来を受診することも検討しましょう。

夜間救急外来は、通常の診療時間外でも、患者さんの診察や治療を行う施設です。
症状の急性度や痛みの強さに応じて、即時の対応が可能です。

歯科医師は専門的な技術と知識を持っていて、痛みの原因を迅速に特定し、適切な治療方針を立てることができます。
例えば虫歯が原因での歯の痛みや歯周病、抜歯が必要な場合など、症状の程度によっては夜間救急外来での治療が必要になることもあります。

歯が痛んで眠れないときのNG行動

歯が痛んで眠れない場合、入浴や喫煙、飲酒は控えるようにしましょう。

入浴は血行を促進し、痛みを強めることがあります。
もし入浴するのであれば、ぬるめの温度に設定し、身体を温めすぎないのがポイントです。
飲酒についても、同じ理由でおすすめできません。

また、喫煙は痛みや炎症を悪化させる原因になるため、痛みが引くまでは控えましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯が痛んで眠れないときは、患部を外側または内側から冷やすと一時的に楽になる

・丁寧な歯磨きで歯に残った食べカスを取り除くのは、虫歯が痛いときの代表的な対処法

・ツボを刺激すれば、虫歯の痛みや歯茎の腫れが和らぐ可能性がある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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