甘いものを食べすぎたり、歯磨きが不十分だったりすると当然、虫歯になる確率が上がります。
こうしたことは誰しもご存知でしょうが、実は、他にも虫歯につながりやすい、ある意外な習慣があるのです。
具体的に解説しますので、ご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
睡眠不足
虫歯につながりやすい意外な習慣としては、まず“睡眠不足”が挙げられます。
睡眠時間が短くなると、唾液の量が減少します。
唾液が減ると、口内の抗菌作用や再石灰化作用、自浄作用が弱くなり、細菌の増殖に抵抗が追い付きません。
こちらが、睡眠不足によって虫歯ができる仕組みです。
ちなみに、睡眠不足は身体の免疫力も低下させてしまうため、虫歯だけでなく、風邪など他の病気にもかかりやすくなるおそれがあるため、注意しなければいけません。
ゲーム、スマホの長時間使用
虫歯につながりやすい意外な習慣には、“ゲーム、スマホの長時間使用”も挙げられます。
最近は、テレビだけでなく、スマホのゲームに熱中する方も増えてきました。
こうしたゲームをプレイする方の中には、疲れが出ても休憩をせず、数時間もの間ずっと熱中してしまう方も多いです。
ゲームをしている際、人間の身体は興奮状態になることが多く、こちらの状態が継続すると、唾液の分泌量は徐々に低下していきます。
“睡眠不足”でも解説したように、唾液が減ると必然的に虫歯のリスクも高くなるため、一度も休憩を取らず、連続でプレイし続けることは控えなければいけません。
朝食を食べない
“朝食を食べない”ということも、虫歯につながりやすい意外な習慣の1つです。
食事の回数が増える方が虫歯のリスクは高まるように思いますが、朝食に限ってはそうとは言えません。
朝食を抜いてしまうと、自律神経による唾液の分泌量、質が変化し、虫歯を発生させやすくなるとされています。
その他、歯磨きの回数が減るということも、朝食を食べないと虫歯になりやすい大きな理由です。
もちろん、朝食抜きでも歯磨きだけはするという方もいますが、起きてそのまま歯を磨かない場合、就寝中に繁殖した大量の雑菌は除去できません。
口呼吸
虫歯につながりやすい意外な習慣としては、口呼吸も挙げられます。
こちらは、口呼吸が唾液の分泌量を減少させることが理由です。
唾液には、歯面に付着した汚れを洗い流す自浄作用をはじめ、殺菌効果や溶け始めたエナメル質を修復する再石灰化などの役割があります。
しかし口呼吸が習慣になっている方は口内が乾燥し、唾液の効果が半減してしまうため、虫歯のリスクが高くなります。
そのため、口呼吸の自覚がある方は、意識して鼻呼吸を心掛けましょう。
また歯並びなどが原因で鼻呼吸がしづらい場合もあるため、気になる方は歯科クリニックに相談し、適切な処置を受けてください。
よく噛まずに食べる
よく噛まずに食べる習慣がある方も、虫歯のリスクは高まります。
こちらも口呼吸と同じで、唾液の効果を得られにくくなることが理由です。
食べ物を噛むと、消化をサポートするために唾液が分泌されます。
そのため、日頃から早食いの癖がある方は、じっくり時間をかけて咀嚼するようにしましょう。
また、食事のメニューには、なるべく噛み応えのあるものを採り入れるべきです。
やわらかいものばかり食べていると、噛む力が弱まって唾液が出にくくなります。
ちなみに、唾液は口周りのマッサージをすることでも分泌量を増やせます。
具体的には、口を閉じているときに頬骨の下の耳寄りにある唾液腺をマッサージすると、唾液が出やすくなります。
食事の前にマッサージを採り入れるだけでも、ある程度の効果が期待できます。
ペットボトル症候群
虫歯につながりやすい意外な習慣としては、ペットボトル症候群も挙げられます。
ペットポトル症候群は、清涼飲料水ケトーシスとも呼ばれるもので、ジュースなどを大量に摂取することで発症します。
具体的には、糖分が多く含まれる清涼飲料水を大量に摂取することで、血液中のブドウ糖やケトン体と呼ばれる成分が異常に高くなります。
血液中のブドウ糖やケトン体が高くなると、多尿や倦怠感、吐き気といった症状が現れます。
症状が悪化すると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。
またペットポトル症候群は、高血糖から来る喉の渇きで、また清涼飲料水を飲んでしまうことの繰り返しになります。
特に、砂糖の含有量が多いスポーツドリンクを頻繁に摂取すると、虫歯のリスクは高まります。
激しい運動
激しい運動をすると、口呼吸になることで口内が乾燥し、虫歯を発症しやすくなります。
また、運動をして身体が疲れると、甘いものが食べたくなります。
そのため、必然的に糖分を摂る機会が増え、虫歯のリスクも高まります。
さらに運動時はスポーツドリンクを飲む機会も多いですし、汗をかくことで唾液の分泌量が減ることも考えられます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・睡眠不足になると唾液が減り、細菌の増殖に抵抗が追い付かず、虫歯が発生しやすくなる
・テレビゲームやスマホゲームをやりすぎることも、虫歯につながりやすい習慣の1つ
・朝食を抜くと、自律神経による唾液の分泌量、質が変化し、虫歯を発生させやすくなる
以上のポイントはしっかりとインプットしておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。