【和光で口腔外科】顎関節症を放置するとどうなる?

顎関節症になると、口を開けようとしたとき、顎関節や顎周辺の筋肉に痛みが出たり、満足に口を開けられなかったりします。

また、このような症状が出ているにもかかわらず、治療をせずに放置していると、さらなる問題を引き起こします。

今回は、顎関節症を放置するとどうなってしまうのかについて解説します。

顎の関節円板が変形する

軽度の顎関節症の場合、顎をコキッと鳴らすことが快感になることがあります。

こちらは、指や首の関節をわざと鳴らすような感覚で、癖になっていきます。

また、歯科クリニックで治療をせず、このように習慣的に顎を鳴らし続けることにより、顎の関節円板が変形することがあります。

顎がコキッと鳴るのは、上顎と下顎の連結部分にある関節円板というクッションがずれている音であり、こちらが変形すると、症状や治療期間は長引く可能性が高いです。

全身症状につながる

顎関節症を治療せずに放置すると、全身にさまざまな症状が現れます。

顎関節症の場合、噛み合わせが正常ではなくなるため、肩やこめかみ、腰などが緊張した状態になり、これらの部位の痛みにつながることがあります。

また、咬筋と関係のある目の違和感や、顎関節の近くにある耳の不具合(耳鳴りなど)が起こる可能性もあり、重度の場合は日常生活に大きな支障が出ます。

もちろん、これらの症状がストレスにつながり、仕事の集中力が低下したり、不眠症になったりするリスクもあります。

うつ病を発症する

顎関節症は、軽度であれば症状が一時的なケースも多いですが、ずっと症状が出ているにもかかわらず放置していると、うつ病を発症する可能性があります。

こちらは、先ほども触れた顎関節症によるストレスのほか、頭蓋骨の歪みが主な原因です。

頭蓋骨は、大きく分けて23個の骨が組み合わさってできています。

これらの骨は、しっかりと固定されているように見えますが、実際は頭蓋骨を通る脳脊髄液などの動きに合わせ、膨らんだり縮んだりを繰り返しています。

また、顎関節症を放置することで、顎関節とつながっている頭蓋骨に力がかかり、正常な働きを阻害し、脳機能の低下やネガティブ思考、ひいてはうつ病につながります。

どれくらい放置すると症状が悪化するのか?

顎関節症が悪化し、さまざまな症状を発症するまでの期間には個人差があります。
一般的には数ヶ月~数年程度の間に痛みや不快感が増し、口の開閉が困難になるケースが多いです。

そこからさらに数ヶ月程度放置すると、前述したような症状が出始めます。

特に噛み合わせのズレや歯ぎしりが続く場合、早急に対応しなければ、症状が急速に悪化することも考えられます。
そのため、症状が現れたらすぐに専門医に相談し、悪化を防ぐための治療を受けなければいけません。

顎関節症が自然に治ることはあるのか?

何らかの症状がある場合でも、放置することで自己免疫力や自然治癒力により、症状が改善することを自然治癒といいます。

軽度の顎関節症であれば、治療を受けずそのままにしていても治る可能性はあります。
しかし、こちらは筋肉の炎症が治まることで痛みが緩和されただけであり、顎の状態が元に戻ったというわけではありません。

また顎関節症は、顎に負担のかかる日常的な動作によって発症するケースもあります。
そのため、たとえ放置したことで治ったとしても、原因をハッキリさせなければ再発してしまう可能性は高いです。

顎関節症の主な治療法について

顎関節症の治療法には、主にマウスピース治療と対症療法があります。

マウスピース治療は、マウスピースを装着し、顎関節症の原因となっている歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減させるというものです。
特に、就寝中は意識して歯ぎしりや食いしばりをやめることができないため、マウスピースを装着するのが効果的です。

また対症療法は、顎関節症によって生じる痛みなどを改善するための治療です。
例えば硬いものを噛まないようにしたり、痛みがある部分での咀嚼を控えたりします。

さらに口を大きく開けることも禁止し、顎の筋肉を休ませることも必要です。
それでも痛みが軽減されないという場合は、非ステロイド系の消炎鎮痛薬が処方されたり、筋肉のストレッチの方法を指導されたりします。

顎関節症の治療を受けるまでにやってはいけないこと

顎関節症の症状が出ている場合、治療を受けるまでは安静にしておかなければいけません。

例えば、無理に口を開閉したり、頬杖をついたりといった行動は控えましょう。
また長時間の会話やガムを噛むこと、硬いものを食べることは、いずれも顎に負担をかけるため避けなければいけません。

さらに食いしばる動作も意図的に控える必要があります。
何かに集中しているときは、無意識に食いしばる可能性が高いため、特に注意してください。

ちなみにその他でいうと、顎の力を使わなければいけないスキューバダイビング、管楽器の演奏なども避けるべきです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・顎関節症を放置すると関節円板が変形し、症状や治療期間が長引く可能性がある

・顎関節症を治療せずにいると、肩やこめかみ、目や耳など全身にさまざまな症状が出る

・顎関節の症状がストレスになり、不眠症や集中力の低下を引き起こすこともある

・顎関節症が原因でうつ病を発症することもある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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