セラミック治療は、陶器や医療機器など、さまざまな用途に使用されるセラミックを用いた詰め物、被せ物を装着する治療です。
具体的には、オールセラミッククラウンやラミネートベニア、メタルボンドクラウンなどがこちらに該当します。
今回は、セラミック治療がおすすめの方の特徴について解説します。
見た目の美しさを重視したい人
セラミック治療は、見た目の美しさや自然さが特徴の治療です。
そのため、人に見られる機会が多い方や、大きなイベントを控えている方などにはおすすめです。
例えば、営業職や受付の方、接客業の方などは、セラミック治療を受けることにより、清潔感や爽やかさ、誠実さといった良い印象を与えられる可能性があります。
また、就職活動を行っている方は、白い歯と明るい笑顔が就職に有利に働くことがありますし、結婚式などのイベントを控えている方も、一生に一度の晴れ舞台で、最高の笑顔を見せることができます。
長持ちさせたい人
保険適用の銀歯は、長期間使用し続けることにより、どうしても隙間ができてしまいます。
また、こちらの隙間から虫歯菌が入り込み、二次虫歯を引き起こしてしまうことも珍しくありません。
その点、セラミック治療は精度が高く、隙間もできにくいため、二次虫歯のリスクは軽減することができます。
特に、オールセラミックは汚れが付着しにくく、被せ物と歯のわずかな隙間にプラークがこびりつく心配も少ないです。
金属アレルギーのリスクをなくしたい人
保険適用の詰め物や被せ物を装着する際、多くの方が気になるのが金属アレルギーのリスクです。
保険適用の場合、原則として奥歯に対しては歯科用合金を使用することになり、こちらにはさまざまな種類の金属が含まれているため、金属アレルギーを発症する可能性は十分にあります。
一方、オールセラミッククラウンのように、材料のすべてがセラミックで構成された被せ物であれば、必然的に金属アレルギーのリスクはなくなります。
そのため、ピアスやネックレス、ベルトのバックルなどを身に付けることにより、金属アレルギーの症状が出たことがある方には、こちらの治療をおすすめします。
治療期間を短縮したい人
普段仕事で忙しいことなどを理由に、なるべく治療期間を短縮したいという方にも、セラミック治療はおすすめです。
セラミック治療は、通常1~3ヶ月程度で治療が完了します。
矯正治療を受ける場合、1年単位の期間がかかることを考えると、こちらの治療期間は非常に短いと言えます。
矯正治療は装置を装着し、少しずつ時間をかけて歯を動かします。
そのため、どうしても治療期間は長くなります。
一方、セラミック治療は色や形状などが気になる歯を削り、セラミックの素材を被せるだけです。
矯正治療のように、歯が移動するのを待つ必要がありません。
快適な口内環境を求める人
“長持ちさせたい人”の項目でも少し触れましたが、セラミックは汚れが付着しにくい素材として有名です。
こちらは表面がツルッとした質感になっていることが理由です。
また汚れが付着しにくいということは、細菌だけでなく色素も付きにくいということです。
これにより、口臭や歯周病のリスクを軽減できます。
そのため、常に快適な口内環境を求めている方は、セラミック治療を選択肢に入れるべきだと言えます。
さまざまな素材から選択したい人
さまざまな素材から使用するものを選択したいという方にも、セラミック治療は向いています。
例えば銀歯を装着する場合、基本的には1種類の銀歯しかありません。
一方、セラミック治療の場合、複数のセラミック素材から患者さんが希望するものを選択できます。
例えばすべてがセラミックでできているオールセラミック、高強度で割れにくいジルコニアセラミックなどが有名です。
その他、セラミックとレジンを混ぜ合わせたハイブリッドセラミック、金属のフレームにセラミックを被せたメタルボンドなどもあります。
もちろん、歯科クリニックによって取り扱う素材は変わってきますが、保険診療の素材と比べて選択肢が多いと言うことは間違いありません。
セラミック治療をおすすめできない人は?
セラミック治療をおすすめできないのは、費用を抑えたい方や健康な歯を削りたくない方、重度の歯列不正がある方です。
セラミック治療は保険が適用されないため、費用が高額になることが多いです。
場合によっては1本10万円以上かかることもあるため、なるべく費用を抑えたい方にとっては大きな負担になります。
またセラミックを装着する場合は、セラミックの厚みを持たせるために、どうしても健康な歯を削る必要があります。
そのため、健康な歯を傷つけたくないという方は、矯正治療など別の治療法を選ぶことをおすすめします。
ちなみに、セラミックでは歯の根元の位置を動かすことができません。
このことから、歯並びが極端に悪い場合は適用できないことがあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・セラミック治療は、人に見られる機会が多い方、大きなイベントを控えている方におすすめ
・セラミック治療は精度が高く、天然歯との隙間もできにくいため、二次虫歯を防ぎたい方に向いている
・金属アレルギーの症状がある方は、すべてがセラミックでできているオールセラミッククラウンがおすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。