インプラント治療は、その機能性や審美性の高さから、非常に人気が高い治療です。
しかし、これからインプラント治療を受けようとする方の中には、「自分の年齢でインプラント治療は受けられるのか?」という疑問を感じている方もいるかと思います。
今回は、インプラントと年齢の関係について解説します。
未成年でもインプラント治療を受けることはできる?
未成年の方であっても、インプラントに興味がある方はいるかと思いますが、原則インプラント治療は、18歳未満では受けることができません。
未成年の場合、身体が大きくなると同時に、顎の骨も成長していきます。
そのため、インプラント治療の初期段階と最終段階とでは、顎の形状が変わってしまいます。
また、このことから施術後の見た目が悪くなったり、噛み合わせが合わなくなったりと、さまざまな不都合が生まれるリスクが高いため、禁忌となっています。
若い方のインプラント治療におけるメリット
18歳以上であれば、基本的にはインプラント治療が受けられます。
また20~30代の若い方がインプラント治療を受けるメリットとしては、しっかり噛んで食事を楽しめることや、寿命が長いことなどが挙げられます。
若い方は、中高年以降の世代よりも硬いものを噛む機会が多く、これからまだまだ食事も摂り続けなければいけません。
そのため、しっかり噛めるインプラントは非常に適しています。
またインプラントの平均寿命は、10~15年です。
もちろん、必ず10~15年で使用できなくなるというわけではありません。
毎日のセルフケアと歯科クリニックでのメンテナンスを怠らずにいれば、それよりも長く使用できます。
若い方がインプラント治療を受けなければいけない理由
若い方は、高齢者の方と比べてそこまで歯を失っているイメージがありません。
しかし実際は虫歯や歯周病が重度にまで進行しているとき、事故に遭ったときなどは歯を失うため、インプラント治療を受けるべきです。
若い方であっても、虫歯を治療せずにいると歯の神経が虫歯菌に侵され、壊死してしまうことがあります。
また歯周病も悪化すれば、年齢が若くても十分歯を失う原因になり得ます。
さらに、交通事故やスポーツによる外傷でも歯を失うことがあります。
特に歯根まで破損した場合、歯を残すのが難しく、抜歯となるケースも少なくありません。
このような歯を埋めるために、インプラント治療が適用されることが考えられます。
高齢者の方がインプラント治療を受けることは可能?
未成年の方はインプラント治療を受けることができませんが、高齢者の方に関しては、70~80歳くらいの年齢であっても、基本的にはインプラント治療を受けることができます。
つまり、年齢の下限はあるものの、上限はないということです。
ただし、高齢者の方がインプラント治療を受けるには、条件を満たしていなければいけません。
高血圧や糖尿病といった持病がある方は、外科手術における出血のリスクが高くなることなどから、基本的には治療を受けるのが難しくなります。
また、虫歯や歯周病などがなく、口内環境が良いこと、手術や術後の通院に耐えられる体力があることなども条件です。
インプラント治療の適正年齢は?
インプラント治療の適正年齢は、歯や口内環境の状態によって変わってきますが、厚生労働省の調査によると、インプラント治療を選択する年齢でもっとも多い割合は、65~69歳となっています。
また、60代からインプラント治療を行うことのメリットとしては、身体の機能低下を防止することや、若々しい口元を保つことができることなどが挙げられます。
その他、認知症リスクを軽減できることもメリットです。
インプラント治療を受ける年齢として多いのは?
インプラント治療はさまざまな世代の方が受けている治療ですが、40~60代の方が治療を受けるケースもよく見られます。
こちらの世代は歯を失いやすく、インプラント治療を必要とすることが多いです。
40~60代の場合、男性は不規則な労働時間、過度の勤務によって口内のケアもままならない状態です。
また違和感を覚えたとしても、歯科クリニックを受診する時間が確保しにくい世代と推測されます。
さらに女性については子育てや家事に追われたり、仕事と育児を両立したりと、自身のことは二の次という方が多いです。
そのため、歯のメンテナンスにかける時間がなく、歯を失うケースも多いと考えられます。
年齢に関係なくインプラント治療が受けられない方
年齢に関係なく、顎の骨が不足している方はインプラント治療を受けることができません。
ただし、事前に骨造成と呼ばれる治療で骨を増やせば、インプラント治療が適用できる可能性があります。
また妊娠中の方は投薬が禁じられている上に、身体にかかる負担も大きくなるため、インプラント治療を受けるべきではありません。
さらに喫煙者の方も、ニコチンによる歯茎や歯周組織への影響が懸念されるため、インプラント治療の対象外になることがあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・未成年は顎が成長段階であり、インプラント治療を行うことで見た目や噛み合わせが悪くなることがある
・持病や口内環境の問題がなく、体力がある方は、高齢であってもインプラント治療を受けることができる
・インプラント治療を選択する年齢でもっとも割合が多いのは65~69歳
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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