ホワイトニング治療は、表面の汚れを落とすクリーニングとは違い、専用の薬剤で歯を脱色し、根本的に白くする治療です。
こちらは、非常に人気の高い審美歯科治療の1つですが、基本的に子どもは受けることができないとされています。
今回は、こちらの内容を中心に解説したいと思います。
子どもはホワイトニング治療を受けることができない?
ホワイトニング治療で使用される専用の薬剤には、過酸化水素や過酸化尿素などの成分が含まれます。
これらの成分は、審美性の高い白い歯をつくり上げてくれる反面、エナメル質に浸透しやすいことから、大人であっても副作用や悪影響が心配されています。
特に、子どもはまだ歯が未成熟であり、薬剤による副作用や悪影響の危険性が高く、今後生えてくる永久歯にも、どのような影響があるかは計り知れません。
そのため、ホワイトニングの対象年齢は、原則として18歳以上とされています。
子どもの歯をキレイにするのはクリーニング
子どもの歯の着色、変色の原因がプラークや歯石、またはステインである場合には、ホワイトニング治療を受けなくても、歯科クリニックのクリーニングで改善できる可能性が高いです。
こちらは、歯や口内の粘膜に悪影響を及ぼすような薬剤、機器は使用せず、診療や施術にかかる時間も比較的短いため、幼い子どもの患者さんでも十分受けることが可能です。
具体的には、3ヶ月に1回程度、歯科クリニックに通い、クリーニングを行うことで、黄ばみや黒ずみはほとんど改善されることが予想されます。
変色がひどい場合は修復治療を行うことも
子どもの歯の着色がクリーニングで改善できない場合は、歯を削り、レジンやセラミックなどの人工歯を装着する修復治療により、改善することもあります。
例えば、エナメル質形成不全のように、先天的な異常によって変色している歯は、18歳を超える年齢まで待ってからホワイトニング治療を行っても、見た目が改善しない可能性は高いです。
そのため、子どものうちに修復治療を行い、早めに見た目の問題を解決しておくというのも一つの手です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ホワイトニングに使用される薬剤はエナメル質に浸透しやすいことから、歯への悪影響が心配される
・子どもの歯は未成熟であるため、薬剤の使用による危険性が高く、原則18歳までホワイトニング治療を受けることができない
・子どもの歯をキレイにする治療には、クリーニングや修復治療などが挙げられる
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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