子を持つ親御さんの中には、「子どもの歯並びは、悪くなってから対処すれば良い」と考えている方もいるかもしれませんが、こちらの認識は間違っています。
赤ちゃんの時期から予防することにより、成長したときにキレイな歯並びになります。
ここからは、赤ちゃんの歯並びを良くするための方法をいくつか解説します。
2歳頃までにおしゃぶりをやめさせる
赤ちゃんは、何でも口に入れてしゃぶる癖があります。
また、幼児期にはおしゃぶりを使用することも多いですが、まだ乳歯が生え揃っていない赤ちゃんのおしゃぶりは、歯並びにはほとんど影響しません。
しかし、2歳頃を過ぎてもおしゃぶり手放せないようであれば、親御さんは早めにやめさせるべきです。
これくらいの時期では、おしゃぶりを吸い続ける強い力により、歯列の幅が狭い歯並びである歯列狭窄になる可能性があります。
なるべく母乳を与える
先ほど、おしゃぶりの力が赤ちゃんの歯並び悪化につながる可能性があると言いましたが、逆に吸うことによって歯並びに良い影響を与えることもあります。
それが、母乳を与えることです。
赤ちゃんに母乳を与えることにより、吸うための筋肉が発達し、顎が発育していきます。
こちらは、正しい歯並びに影響するだけでなく、筋肉も付くため、嚥下する力の向上も期待できます。
ただし、何らかの事情で母乳を与えることができない親御さんもいるかと思います。
そのような場合は、母乳のように力を入れて吸わないと飲むことができない哺乳瓶など、代用できるアイテムを活用してください。
離乳食の食べさせ方を工夫する
赤ちゃんに離乳食を食べさせる際には、スプーンの使い方に気を遣う必要があります。
具体的には、スプーンを下唇に当て、上唇が下りてくるのを確認し、スプーンを上唇に当てて水平に引き抜きます。
このとき、スプーンをすくい上げてはいけません。
こうすることにより、赤ちゃんの上唇の筋肉が発達します。
スプーンで離乳食を赤ちゃんの口に突っ込んだり、スプーンを動かして離乳食を口の中に入れたりすると、正しい咀嚼の仕方は覚えられないですし、歯並びの悪化や丸飲みなどの悪い癖にもつながることが考えられます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・赤ちゃんのときから予防することで、小児の歯並びはキレイになる
・歯並びを悪化させないために、赤ちゃんのおしゃぶりは2歳頃までにやめさせるべき
・顎の筋肉の発達や歯並びの良化を目指すなら、なるべく母乳を与えるべき
・スプーンの使い方に注意して離乳食を与えることも、歯並びに良い影響を与える
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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