小児の歯磨き粉を選ぶことは、仕上げ磨きなどと同じく、親御さんが自身の子の歯を守るために必要な作業の1つです。
しかし、どのような製品を選べば良いかわからず、頭を抱えている方は多いかと思います。
今回は、小児歯科がおすすめする、小児の歯磨き粉について解説します。
フッ素が含まれているもの
小児歯科がおすすめする小児の歯磨き粉の特徴としては、まずフッ素が含まれている製品が挙げられます。
フッ素には、初期虫歯を修復する作用、エナメル質を強化し、虫歯になりにくい歯を育てる作用などがあります。
小児歯科治療でも塗布されるほど、虫歯予防効果は高いです。
そのため、小児の歯磨き粉を選ぶ際には、こちらが適量配合されている製品を選ぶべきです。
ちなみに、配合されるフッ素の濃度については、6歳未満の小児で500ppm、6~15歳未満で1,000ppmの製品がおすすめです。
キシリトールが含まれているもの
小児歯科がおすすめする小児の歯磨き粉としては、キシリトールが含まれているものも挙げられます。
天然甘味料の一つであるキシリトールには、虫歯菌の活動を抑制したり、歯の表面を強化したりする働きがあるため、継続的に摂取することで、虫歯予防につながります。
また、キシリトールは1日5g以上、毎食後に摂取することで、さらに効果がアップしますが、歯磨き粉だけで5gも摂取することはできません。
そのため、キシリトールが50%以上含まれたタブレットやガムなどを毎食後小児に食べ与え、足りない分を補うようにしましょう。
研磨剤無配合もしくは低研磨性のもの
小児歯科がおすすめする小児の歯磨き粉としては、研磨剤無配合もしくは低研磨性のものも挙げられます。
歯磨き粉に含まれる研磨剤には、歯に付着したプラークを効率良く落とす効果があります。
その一方で、磨きすぎてしまうということを考えると、歯質のまだやわらかい小児の歯にはダメージが大きいと言えます。
そのため、基本的には研磨剤無配合のものがおすすめです。
ただし、研磨剤が含まれていない歯磨き粉には、着色汚れが落としにくいという欠点があるため、小児の着色汚れが気になるという場合には、研磨剤の粒子が細かい低研磨性の歯磨き粉を選びましょう。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・小児歯科がおすすめする小児の歯磨き粉は、フッ素が適量含まれているもの
・キシリトールが含まれている歯磨き粉もおすすめ
・研磨剤無配合の歯磨き粉はまだやわらかい小児の歯に優しい
・小児の歯の着色汚れが気になる場合は、研磨性の粒子が細かい低研磨性の歯磨き粉がおすすめ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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