【小児歯科が解説】小児の口内炎における原因や対処法

小児の口内トラブルとしては、虫歯の他にも口内炎が挙げられます。

口内炎は、口内が傷ついたり、ウイルスに感染したりすることで発症するものであり、見つかった場合には親御さんが対処しなければいけません。

今回は、小児歯科の観点から、小児の口内炎における原因や対処法などについて解説します。

小児の口内炎の主な原因

冒頭で少し触れましたが、小児の口内炎は口内のケガやウイルス感染などが原因で発症します。

例えば、転んで口の中を歯で傷つけたときや、食事の際に口の中を噛んでしまったときなどに、白い口内炎ができることがあります。

また、ウイルス感染が原因の口内炎には、単純ヘルペスウイルスの感染が原因のヘルペス性口内炎、コクサッキーウイルスが原因のヘルパンギーナなどが挙げられます。

ちなみに、ウイルス性の口内炎は、他のものと比べると症状が重く、喉の痛みや高熱、倦怠感などを併発するおそれがあります。

小児の口内炎における対処法

小児歯科の観点でいうと、小児の口内炎に対処するには、まず与える食べ物を考慮する必要があります。

例えば、水分を多く含んだものや、やわらかいものを食べさせるのはおすすめです。

具体的には、おかゆやおじや、やわらかく煮込んだ煮物などの食べ物であれば、口内炎ができていても食べやすく、傷つける心配も少ないです。

また、刺激が強く、口内炎を悪化させる可能性があるため、熱いものや辛いもの、酸っぱいもの、硬いものなどは避けるべきです。

その他、痛みがひどく歯磨きができていない場合は、定期的にうがいをさせ、口内を清潔に保つ必要があります。

ハチミツを塗るのは効果的?

小児の口内炎への対処法として、患部にハチミツを塗るという民間療法があります。

こちらは、ハチミツに殺菌作用が含まれることが理由ですが、小児歯科の観点からいうと、1歳未満の乳児の口内炎にハチミツを塗るのは避けなければいけません。

なぜなら、乳児にハチミツを与えてしまうと、乳児ボツリヌス症を招く可能性があるからです。

乳児ボツリヌス症を発症すると、母乳を吸う力が低下したり、元気がなくなったりと、さまざまな症状につながります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・小児の口内炎は口内のケガやウイルス感染などが原因で発症する

・小児の口内炎に対処するには、水分を多く含んだものや、やわらかいものを食べさせるべき

・痛みがひどく歯磨きができていない場合は、定期的にうがいをさせ、口内を清潔に保つのも大切

・小児歯科の観点から、口内炎にハチミツを塗る民間療法はおすすめできない

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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