ナイトガードの装着で避けることができる歯ぎしりの悪影響

ナイトガードの一番のメリットは、やはり装着することにより、就寝中の歯ぎしりを改善できるという点です。
また、歯ぎしりを改善できるということは、こちらの症状に伴う悪影響も回避できるということです。
ここからは、具体的にどのような悪影響を避けることができるのかについて解説します。

顎関節症

ナイトガードを装着することにより、歯ぎしりにおけるもっとも重大な悪影響の1つ、顎関節症を避けることができます。

歯ぎしりによって歯にかかる負担は、皆さんの思っている以上に大きいです。
力が強い方は、100kg以上の力がかかることもあります。

また、その力は歯だけでなく、顎関節にも負荷としてのしかかり、慢性的に歯ぎしりをしている方は、顎の中にある関節円盤と呼ばれる軟骨がずれたり、周囲の筋肉に痛みを感じたりするようになってしまいます。

ナイトガードで歯ぎしりを改善すれば、このようなことになる心配はほとんどありません。

歯周病の悪化

ナイトガードを装着し、歯ぎしりを改善することにより、歯周病の悪化も回避できる可能性があります。

歯周病は、歯周組織を破壊し、歯をグラグラさせる病気です。
このままの状態で放置していると、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。

また、歯周病だけでなく歯ぎしりも出ている場合、強い力によって歯が揺さぶられることで、歯周組織が破壊される速度を速めてしまうおそれがあります。
つまり、歯周病のみを患っている場合と比べて、歯が抜け落ちるリスクが高くなるということです。

歯が抜け落ちる段階まで歯周病が進行すると、なかなか簡単に治療することはできないため、早急にナイトガードで歯ぎしりを治す必要があります。

顔が大きくなる

ナイトガードで歯ぎしりを改善すれば、顔が大きくなるのを防止できる可能性もあります。

歯ぎしりは、顎周辺の負担を大きくするものであり、改善しないまま放置していると、だんだんとエラが張ってくることがあります。
そのため、正面から見たとき、以前より顔が大きく、角張って見えることが考えられます。

また、歯ぎしりによってフェイスラインが歪み、不自然な顔立ちになってしまうこともあり、こちらはナイトガードなどで対策を取らなければいけません。

知覚過敏

ナイトガードで歯ぎしりの影響を少なくすれば、知覚過敏も回避しやすくなります。

知覚過敏は、冷たいものを食べたときなど、歯に何らかの刺激があったときに生じるズキッとした痛みです。

歯ぎしりで少しずつ歯が削られていくと、歯の表面のエナメル質が薄くなります。
エナメル質は鉄よりも硬く、痛みや刺激を伝えないという特徴がありますが、長年にわたって削られていくとエナメル質の下の象牙質に刺激が伝わりやすくなります。
こちらが、知覚過敏につながるメカニズムです。

また知覚過敏が重症化すると、ブラッシングの際にもしみるようになってしまいます。
そのため、ブラッシングを避けがちになり、口内環境が悪化するおそれもあります。

頭痛

ナイトガードによって歯ぎしりを改善することにより、頭痛も防止できる可能性があります。

歯ぎしりによる頭痛は、側頭筋という顎から頭の横にかけての筋肉が緊張し、頭を締め付けるような痛みを伴う偏頭痛です。

また歯ぎしりによる顎関節の不快感も、頭痛の原因になることがあります。

さらに、ストレスは歯ぎしりの原因の一つであり、ストレスが原因で起こる頭痛と歯ぎしりが関連していることも考えられます。
そのため、ナイトガードで歯ぎしりを改善すれば、必然的に頭痛も出にくくなります。

肩こり

肩こりも、ナイトガードの装着で避けることができる歯ぎしりの悪影響です。

歯ぎしりや食いしばりは、顎を動かす咬筋や側頭筋などに過剰な負荷をかけます。
その緊張が口や肩の筋肉に波及すると、肩こりにつながることがあります。

また筋肉の緊張が続くと、血行が悪くなり老廃物が溜まりやすくなります。
こちらも肩こりの原因の一つです。

さらに歯ぎしりによる慢性的な首や肩のこりは、自律神経を乱し、さまざまな身体の不調を引き起こすおそれがあります。

睡眠障害

歯ぎしりによる睡眠障害も、ナイトガードを装着すれば改善できる可能性があります。

歯ぎしりは、特に眠りが浅いときに起こりやすく、睡眠の質を低下させます。
これにより、日中の眠気や集中力の低下、疲労感などにつながります。

また歯ぎしりによる顎の痛みや不快感は、不眠症につながるおそれもあります。
つまり眠りたいにもかかわらず、顎の違和感によってなかなか寝付けなくなるということです。

ちなみに、歯ぎしりは睡眠時無呼吸症候群の症状の一つとして現れることもあります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる疾患で、歯ぎしりを悪化させる原因になります。

さらに睡眠中の無呼吸状態が続くと、酸素不足によって心臓や血管に負担がかかり、高血圧や心筋梗塞、脳卒中といった循環器系の疾患のリスクを増加させます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・ナイトガードで歯ぎしりを改善することにより、顎関節症を避けることができる

・歯ぎしりが改善すれば、歯周病の悪化も避けられる可能性がある

・歯ぎしりを改善することで、エラが張り、顔が大きく見えるのを防止することができる

・フェイスラインの歪みも、歯ぎしりを治すことで改善できる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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