予防歯科において重要な3原則について解説します!

予防歯科とは、虫歯を発症してからの治療ではなく、虫歯になる前の予防を徹底することを指しています。
また、予防歯科には重要な3原則というものが存在し、すべてを意識して初めて虫歯を予防することができます。
今回は、こちらを1つずつ解説していきたいと思います。

歯にフッ素を残す

予防歯科における重要な3原則としては、まず歯にフッ素を残すことが挙げられます。

フッ素はカルシウムやカリウム、ナトリウムや鉄のように体内に存在している物質で、丈夫な歯や骨をつくるためには必要不可欠ものです。
具体的には、歯のエナメル質を修復したり、歯の質を強化したり、菌の働きを弱めたりといった役割を持っています。

また、なるべく歯にフッ素を残すには、歯磨きの仕方を工夫する必要があります。

例えば、短い時間(30秒程度)よりも、長い時間(3分程度)をかけて歯を磨く方が、フッ素が口内に残りやすくなりますし、歯磨き後のうがいに関しては、少量(5~15m)の水で1回行う程度にとどめておくことで、フッ素が完全に洗い流されてしまうのを防止できます。

プラークを落とす

予防歯科における3原則としては、プラークを落とすことも挙げられます。

プラークは、歯の表面に付着して増殖する、言ってしまえば細菌のかたまりです。
1mgのプラークには約2~3億の細菌がいると言われていて、こちらは虫歯だけでなく、歯周病や口臭など他の症状にもつながります。

また、プラークをきちんと落とすには、自身に合った歯ブラシ、歯磨き粉の使用、デンタルフロスの併用が欠かせません。

歯ブラシを選ぶ際は、ヘッドの大きさ、毛の硬さ、柄の握りやすさを考慮し、歯磨き粉は薬用効果のあるものを選ぶべきです。
デンタルフロスに関しては、歯ブラシとあわせて使用することにより、プラークの除去率が約1.5倍にまでアップします。

細菌を増加させない

細菌を増加させないことも、予防歯科における重要な3原則のうちの1つです。

口内で細菌が増えると、虫歯などトラブルの原因となるプラークが生成されます。
また、唾液には口内の細菌を洗い流す自浄作用がありますが、就寝中は唾液の分泌が少なくなるため、その作用が低下し、虫歯の原因菌が増殖します。

こちらの対策としては、殺菌剤配合のデンタルリンスを就寝前に使用することをおすすめします。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯磨きの仕方を工夫し、できる限り歯にフッ素を残すことで、虫歯を予防できる

・自身に合った歯ブラシや歯磨き粉、デンタルフロスでプラークを落とすことも大事

・口内の細菌を増加させないことも、予防歯科における3原則のうちの1つ

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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