ホワイトニングを行った後に出る症状やその対策について

ホワイトニングは、薬剤によって歯を白くするための施術であり、1989年にアメリカで実用化されて以来、日本でも審美歯科の1つとして、年々利用する方が増加しています。
しかし、ホワイトニングを行った後には、度々不快な症状が出ることがあります。
ここからは、考えられる症状とそれぞれの対策について解説します。

歯が痛む、しみる

ホワイトニングを行った後に出る可能性のある症状としては、まず歯が痛んだり、しみたりすることが挙げられます。

ホワイトニングで使用する薬剤は、基本的には歯のエナメル質に作用し、その内側にある象牙質には作用しないものです。
エナメル質は、実に97%がハイドロキシアパタイトという結晶でできていて、神経は通っていないため、しみることもありません。

しかし、象牙質には歯髄から神経細胞の一部が無数に伸びていて、こちらは刺激に対して反応します。
そのため、エナメル質が薄い歯頸部(歯茎寄りの部分)では、時折ホワイトニングの薬剤による痛みが発生することがあります。

こちらは、ほとんどが数日間で自然に収まりますが、あまりに痛む場合には、歯科クリニックに相談することをおすすめします。

歯に縞模様が出る

ホワイトニング後に出る可能性がある症状としては、歯の縞模様も挙げられます。

こちらはバンディングとも呼ばれ、ホワイトニング直後の一時的な過剰反応により、歯の表面に白い帯状の色ムラが現われるというものです。
ホワイトニングの薬剤は、白い部分により強く反応するため、歯の白い部分はより白く強調され、縞模様がハッキリと見えるようになってしまいます。

しかし、こちらも歯の痛みと同じで、ほとんどの場合は時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
具体的には、ホワイトニング後1~2週間程度で消失することが多いです。

色が戻る

ホワイトニング後に見られる症状としては、色が戻ることも挙げられます。

ホワイトニングを行った後は、ペリクルと呼ばれる歯の表面を保護するタンパク質性の薄い膜が剥がれ落ち、色素が沈着しやすくなります。
そのため、ホワイトニング後24時間以内に色素が濃い食べ物、飲み物を口に含んでしまうと、歯が黄ばみやすくなってしまうケースがあります。
術後の食事には十分注意してください。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・痛みはホワイトニング後によくある症状であるものの、ほとんどは数日で収まる

・ホワイトニング後に出ることのある歯の縞模様は、1~2週間で消失することが多い

・ホワイトニング後に歯を黄色くしないためには、色素の強い食べ物や飲み物を避けるべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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