初夏に入り、少しずつ暑い日が増えてきました。
このような時期には、バニラアイスを食べたくなるという方も多いかと思います。
また、こちらは多くの糖分が含まれるものですが、実は虫歯になりにくいおやつの1つとされています。
今回は、バニラアイスを食べても虫歯になりにくい理由を中心に解説したいと思います。
バニラアイスを食べても虫歯になりにくい理由は?
虫歯の主な原因は、虫歯菌の好物である糖分が口内に残ることです。
そう考えると、糖分が多いバニラアイスは、虫歯のリスクが高いように感じるかもしれませんが、実際はそうではありません。
バニラアイスを食べても虫歯になりにくい理由としては、糖分が多く含まれる他のおやつと比べて、固形のまま口内に残りにくいことが挙げられます。
例えば、ドーナツやキャンディーなどのおやつは、口内に固形のまま滞在する時間が長かったり、歯と歯の間に詰まったりする可能性が高いです。
一方、バニラアイスは口内に入れた瞬間すぐに溶けるため、歯と歯の間に詰まることはありませんし、歯の表面に付いたものも、歯磨きや口をすすぐことで簡単に落とすことができます。
砂糖不使用のバニラアイスがおすすめ
バニラアイスを食べるのであれば、砂糖不使用のものがおすすめです。
先ほど少し触れたように、バニラアイスは糖分が多く含まれています。
具体的には、砂糖の主成分であるショ糖(スクロース)や異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)などが含まれています。
特に果糖は冷たい方が甘味を強く感じるため、バニラアイスには果糖ブドウ糖液糖がよく使用されます。
基本的に、これらの糖分の含有量が多いと虫歯リスクは上がりますが、中には不使用のバニラアイスもあります。
例えば、キシリトールやエリスリトールなどの糖アルコールを代用甘味料として使用しているものです。
中でもキシリトールは、近年砂糖の代用甘味料として多くの食品に含まれています。
砂糖と同等の甘さがあるものの、虫歯リスクが低く、カロリーも砂糖の3/4程度しかありません。
バニラアイス以外の虫歯になりにくいお菓子
バニラアイス以外で言うと、季節の果物やヨーグルト、チーズなどは虫歯になりにくいお菓子です。
これらは口内に含む時間が短く、なおかつプラークや酸をつくる力が弱いです。
また砂糖を全く含んでいないもので、口に含む時間が短いお菓子も、虫歯のリスクは低いです。
例えば、砂糖不使用のせんべいやクラッカー、ポテトチップスなどが該当します。
ちなみに、バニラアイスは口内に留まる時間が短いお菓子ですが、他にもこのような特徴を持ったお菓子は存在します。
ゼリーやプリンなどは、バニラアイスと同じく口内に留まる時間が少ないです。
さらに、歯にほとんど付着しないため、うがい程度でも糖分を洗い流すことができます。
一般的なカップのバニラアイス以外はNG
虫歯になりにくいのは、あくまでカップに入った一般的なバニラアイスです。
クッキーやチョコチップ入りのもの、コーンに盛られたソフトクリームなどのアイスは、虫歯につながる可能性が高いため、おすすめできません。
なぜなら、固形のものが含まれる場合、それらが歯に詰まる可能性が高いからです。
また、同じバニライアイスであっても、チューブに入っているものを吸って食べるようなタイプは、少し虫歯リスクが高くなります。
こちらは、チューブに入ったバニラアイスが溶け始めるまで食べることができず、食べるのに時間がかかり、口内における糖分の滞在時間が長くなることが理由です。
バニラアイスの食べ方にも注意
バニラアイスは比較的虫歯のリスクが低いですが、食べ方によっては虫歯のリスクが高まります。
特に注意すべきなのが、ダラダラ食べです。
虫歯になりやすい状態とは、口内が酸性になっている状態を指します。
人の口内は、食べ物が入っているときは酸性になり、入っていない状態を一定時間キープすることで、唾液の力によって中性に戻ります。
しかしお菓子を食べる時間を決めず、ダラダラと長時間食べてしまうと、常に口内が酸性になります。
なかなか中性には戻らないため、必然的に虫歯のリスクは上昇します。
バニラアイスは本来口内に留まりにくいですが、虫歯を予防したいのであれば、ダラダラ食べないことを意識しましょう。
ちなみにバニラアイスを食べた後は、きちんとブラッシングをすることも忘れてはいけません。
いくらバニラアイスが歯につきにくいとはいえ、ブラッシングをせずに長時間放置すると、口内の糖から酸が生成されてしまいます。
もしすぐにブラッシングができないのであれば、軽くうがいだけでもしておきましょう。
歯がしみる場合は食べるのを控えよう
バニラアイスは、虫歯のリスクが低いという話をしましたが、食べると歯がしみる場合は、食べるのを控えるべきです。
アイスが歯にしみる場合、知覚過敏の可能性がありますし、虫歯によって歯が欠けていたり、穴が開いてしまっていたりすることにより、神経に刺激が伝達しやすくなっていることも考えられます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・バニラアイスが虫歯になりにくい理由は、固形のまま口内に残りにくいから
・クッキーやチョコチップ入りのもの、コーンに盛られたアイスはNG
・チューブタイプのバニラアイスは食べるのに時間がかかるため、かえって虫歯リスクが高くなる
・アイスが歯にしみる場合はなるべく食べるのを控えるべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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