セレック治療のメリットと言えば、やはり従来のセラミック治療に比べて、圧倒的に治療時間が短いことが挙げられます。
また、コストパフォーマンスも高く、歯型取りの必要もない上に、安全性も高いという特徴があります。
ここからは、セレック治療の安全性について解説したいと思います。
生体親和性の高い材料を使用
保険診療で採用される金銀パラジウム合金、アマルガムといった金属の素材は、長期間使用することにより、金属アレルギーの原因になることがあります。
一方、セレック治療で使用するセラミックは、生体親和性が高く、金属も一切使用しないため、金属アレルギーのリスクはありません。
そのため、長期間安心して使用し続けられるという安心感があります。
健康な歯を削ることがない
先ほども少し触れましたが、保険診療の銀歯には、金銀パラジウム合金やアマルガムといった素材が使用されます。
こちらは、素材の性質上、歯と接着することができず、虫歯治療の際に使用する場合は、くっつけるために虫歯ではない部分まで歯を削る必要があります。
一方、セレック治療で用いるセラミックは、歯と接着できるため、虫歯の部分以外の健康な歯まで削る必要がありません。
このように、健康な歯を多く残せるという点でも、セレック治療の安全性は高いと言えます。
ちなみに、人は健康な人工歯が多く残っていればいるほど、歯列全体が強く長持ちする傾向にあります。
そのため、なるべく自身の歯が残る治療法を選択することが大切です。
歴史と実績のある治療法
セレック治療は、歯科業界において新技術として紹介されることが多いですが、実はシステム自体が開発されたのは1986年であり、実に30年以上の歴史と実績があります。
また、蓄積された症例研究により、10年以上機能する症例が90%というデータも弾き出されているため、安心して受けることができます。
ちなみに、セレック治療は近年、とても機能が上がっています。
セレック治療で使用するCAD/CAMシステムは、複数回の大幅なモデルチェンジを重ねて進化していて、最初のうちは小さな詰め物をつくるところから始まりましたが、今ではインプラント上の被せ物など、幅広く歯科技工物を作製できるようになっています。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・セレック治療で使用するセラミックは生体親和性が高く、金属アレルギーのリスクもない
・セレック治療では、保険診療の銀歯のように、虫歯ではない部分まで削る必要がない
・セレック治療のシステムには30年以上の歴史と実績があり、症例研究により安全性が証明されている
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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