妊娠中は、妊婦さん自身、そして今後生まれてくる赤ちゃんのためにも、口内環境を整えておかなければいけません。
また、そのためには日頃食べるものの選び方、歯磨きの仕方などが大事になってきます。
ここからは、妊娠中の食事や歯磨きの主なポイントについて解説したいと思います。
妊娠中に摂取したい栄養素や食べ物について
妊娠中の歯を守るには、カルシウムやタンパク質、リン、ビタミンA、C、Dが含まれている食品を摂ることが大切です。
これらの栄養素は、具体的に以下のような食品から摂ることができます。
・カルシウム:牛乳、小魚、チーズなど
・タンパク質:魚、卵、豆腐など
・リン:玄米、赤身の肉など
・ビタミンA:ウナギ、ホウレンソウなど
・ビタミンC:柑橘類、キャベツなど
・ビタミンD:卵の黄身、キノコ類など
歯を丈夫にする栄養素としてはカルシウムが有名ですが、こちらばかり摂取するのは良くありません。
あくまで、他の栄養素もバランス良く摂取するようにしましょう。
妊娠中に摂取しすぎない方が良い食べ物について
先ほど、柑橘類はビタミンCが多く含まれているという話をしましたが、酸っぱいものを多く摂取すると、口内が酸性に傾き、歯が溶けて虫歯になりやすいため、注意が必要です。
特に、妊娠中は酸味の強いものを欲しやすくなるため、意識して摂取量を減らしましょう。
ビタミンCは、キャベツやサツマイモなどの野菜からも摂取できます。
また、妊娠中の味覚の変化により、甘いものをたくさん食べてしまう方も少なくありませんが、こちらも虫歯予防の観点からはNGです。
糖分は虫歯菌の栄養になるため、虫歯のリスクを高めてしまいます。
妊娠中の歯磨きについて
妊娠中の歯を守るためには、できる限り磨き残しなく、歯を磨くことも大切です。
具体的には、以下のようなポイントを押さえて磨きましょう。
・順番を決めて一筆書きのイメージで磨く
・歯ブラシを小刻みに動かす
・歯の裏側は特に念入りに磨く
このようなポイントを押さえれば、プラークが口内に残る可能性をかなり減らせます。
ちなみに、悪阻(つわり)で歯磨きがつらい場合は、ヘッドが小さな歯ブラシに変えるなどの工夫が必要です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・妊娠中の歯を守るには、カルシウムやタンパク質、リン、ビタミンA、C、Dなどを摂取すべき
・妊娠中に酸っぱいものを多く摂取すると、口内が酸性に傾き、歯が溶けて虫歯になりやすい
・甘いものに多く含まれる糖分は虫歯菌の栄養になる
・妊娠中の歯磨きは、磨く順番や重点的に磨くポイントを押さえておくべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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