【和光の口腔外科】顎関節症を予防する主な方法について

顎関節症は、顎関節や咀嚼筋の痛み、異音、開口障害などを生じる病気であり、これらのうち少なくとも1つ以上を伴うことが、顎関節症と診断する基準とされています。

また、日頃の生活を見直すことにより、こちらの症状はある程度予防できます。

ここからは、顎関節症を予防する主な方法ついて解説したいと思います。

ストレスの軽減

日々の生活で多くのストレスが溜まっている方は、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしてしまったりと、顎の筋肉を緊張させる状態や、悪い習慣が断続的に続いてしまいます。

こちらは、脳が感じたストレスを、歯ぎしりや食いしばりによって解消しようとしている証拠であり、このような行動が顎関節症につながることがあります。

そのため、家庭や学校、職場などにおけるストレスを少しでも軽減できれば、顎関節症を予防しやすい環境がつくられます。

マッサージをする

顎関節症の予防法としては、セルフケアとして行うマッサージも挙げられます。

1つは、噛むときに使用する咬筋をほぐすマッサージです。

マッサージする場所は、顎のエラの角のすぐ脇、噛みしめたときに盛り上がるところです。

こちらに指を当て、少し痛みが出る程度の強さで、円を描くようにマッサージします。

朝晩5~10分ずつ行えば、効果的な予防法となります。

また、もう1つは、側頭筋のマッサージです。

こめかみの歯を噛みしめると動く部分に指を当て、同じように円を描くようにマッサージを行います。

その他、手で口の両側をすぼめながら、大きく口を開けるマッサージも有効です。

これらのマッサージは、筋肉の血流を良くし、顎の緊張を取ることで、顎関節症を予防できます。

噛み合わせの維持

歯は1本でも抜けると、そこから歯並びや噛み合わせのバランスが崩れていきます。

また、噛み合わせに異常があると、正常に顎が発達せず、食べ方や噛み方にも癖が出るため、顎関節症になりやすいです。

そのため、顎関節症の予防には、虫歯や歯周病を予防し、噛み合わせを維持しなければいけません。

虫歯や歯周病は、歯を失う原因のほとんどを占めています。

そのため、適切なブラッシングや定期検診により、徹底的に予防することが大切です。

習慣や癖の改善

顎関節症を予防するには、日常における習慣や癖を改善させることも大切です。

例えばものを噛むときに片方の顎ばかりを使う方や、頬杖をつく頻度が高い方などは、顎関節症になりやすいため、意識して改善すべきです。

また顎と肩でスマートフォンを挟む癖がある方や、うつ伏せになって寝るという方も、顎関節症のリスクが高まるため、注意してください。

顎関節に負担をかけないよう注意して生活すれば、急に顎の痛みが出たり、口を開きにくくなったりする可能性は低いです。

開口訓練

顎関節症の予防法としては、開口訓練も挙げられます。

開口訓練は、文字通り口を開ける練習をすることであり、すでにある程度顎関節症の症状が出ている方におすすめです。

顎が引っかかって開けにくい場合に、関節の動きを良くするために行います。

具体的な方法としては、まず親指を上顎の前歯に当て、人差し指を下顎の前歯の縁に当てます。

そこから少しずつ力を加えながら、上下の歯を押し上げるように口を開きます。

こちらを1日数回、1回につき10回程度、無理をしない程度に行います。

ちなみに、強い痛みを感じる場合はすぐに開口訓練を中止してください。

マウスピースの装着

マウスピースの装着は、歯ぎしりがある方やスポーツを行う方などにおすすめの顎関節症予防です。

歯ぎしりと顎関節症は、互いにその発症に影響し合うことがあると言われています。

歯ぎしりがある方は、歯科クリニックでマウスピースを装着し、夜間に装着することで、顎の筋肉をリラックスさせることができます。

さらに、歯の擦り減りの予防にもつながります。

またスポーツをする方は、力を入れる瞬間に食いしばりをしているケースが多いです。

力を存分に発揮するという意味では、食いしばりは自然な行為ではありますが、このとき顎関節には大きな負担がかかっています。

このようなスポーツの際の食いしばりも、歯科クリニックで作製したマウスピースを装着することで軽減できます。

顎関節症の主な治療法

さまざまな予防法を実践してきたものの、顎関節症を発症してしまったという場合には、歯科クリニックで治療を受けなければいけません。

顎関節症の治療法には、主に薬物療法や理学療法、スプリント療法などが挙げられます。

薬物療法は、薬を顎の痛みを抑えたり、筋肉の緊張をほぐしたりする治療法です。

また理学療法では、電気を流したりマッサージをしたりして、顎周辺の筋肉の緊張を改善します。

さらにスプリント療法は、専用のマウスピースを使用した治療法です。

歯ぎしりから来る顎関節症を予防する際と同じように、就寝中にマウスピースを装着し、顎関節をリラックスした状態にします。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・ストレスが溜まると、歯ぎしりや食いしばりを引き起こし、顎関節症を発症することがある

・顎関節症は、咬筋や側頭筋などのマッサージによってある程度改善できる

・噛み合わせに異常があると、正常に顎が発達せず、噛み方にも癖が出るため、顎関節症になりやすい

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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