【和光の口腔外科】顎関節症が引き起こす身体の不調について

顎関節症の症状と聞くと、顎の痛みや開咬障害、顎を動かしたときの異音などをイメージする方も多いかと思います。

しかし、実際は顎周辺だけでなく、全身に症状が及ぶケースもあり、こちらも日常生活に支障を与えます。

ここからは、顎関節症が引き起こす身体の不調について解説したいと思います。

耳の痛み

顎関節症を発症したことにより、耳の痛みを引き起こす可能性があります。

顎関節症の方は、耳の穴の前の位置にある顎関節内で、関節円板が本来の位置よりも前方にずれています。

すると、口を開閉するたびに、下顎骨の下顎頭という骨の突起が、関節円板を圧迫します。

また、関節円板の圧迫が続くと顎関節が変形し、下顎頭は変形した顎関節を乗り越える形で前方に動かないといけなくなるため、より顎関節の負担は大きくなり、痛みも強くなります。

こちらの痛みが、口を開閉するとき以外にも生じるようになると、顎関節のすぐそばにある耳が痛むケースがあります。

めまい

めまいに関しては、非常に診断が難しい症状であり、さまざまなタイプが存在するため、一概に顎関節症が原因とは言えません。

しかし、頸椎や脊椎のバランスが崩れることにより、自律神経の働きに影響を与え、特に若い方においては、立ちくらみや立位での不安定感などを引き起こすことがあります。

そのため、顎関節症によくある顎の痛みや開閉時の異音などがある方は、こちらが原因でめまいが生じている可能性があります。

自律神経失調症

自律神経とは、自立的な体機能を調節する神経系のことをいいます。

こちらは、交感神経と副交感神経に分かれていて、交感神経はストレスや緊張時に活性化し、心拍数や血圧を上げるなど、身体を興奮状態にします。

一方、副交感神経は、リラックスや休息時に活性化し、身体を安定状態にする働きがあります。

また、めまいの項目でも少し触れましたが、顎関節症と自律神経は密接に関連しています。

ストレスや緊張が原因で顎関節症を引き起こすことが多く、そのストレスや緊張が自律神経のバランスを崩すと、疲れやすさやだるさ、頭痛や動悸などを伴う自律神経失調症につながるおそれがあります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・顎関節症による関節円板の圧迫が続くと、顎関節が変形し、顎関節の近くにある耳が痛むことがある

・顎関節症で頸椎や脊椎のバランスが崩れると、自律神経の乱れからめまいが起こることがある

・顎関節症による自律神経のバランスの乱れは、自律神経失調症を引き起こす原因にもなる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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