【和光で口腔外科】顎関節症がうつ病につながる仕組みとは?

顎関節症は、名前の通り顎関節やそれを動かす筋肉に問題が生じ、痛みや動きの制限が出る病気です。

また、口腔外科治療を受けず、こちらを放置していると、顎周辺の異常だけでなく、他の病気を発症することもあります。

ここからは、顎関節症がうつ病につながる仕組みについて解説します。

うつ病の概要

うつ病は、気分が強く落ち込んで憂鬱になる、やる気が出ないなどの精神的な症状のほか、眠れない、疲れやすい、身体がだるいといった身体的な症状が現れる病気です。

また、うつ病はこのような症状が日常的に現れるものであり、一時的な場合はうつ病とは判断されません。

誰にでも発症し得る病気で、日本人の15人に1人は、一生のうちに一度はうつ病を経験すると言われています。

顎関節症による頭蓋骨の歪みがうつ病を引き起こすことがある

頭蓋骨は、脳を守る大きい骨というイメージがありますが、実際は20個を超える骨が組み合わさってできています。

こちらは、ガッチリと組み合わさり、簡単には動かないように見えますが、頭蓋骨を通る脳脊髄液などの動きにあわせ、拡大したり、縮小したりしています。

また、顎関節症を発症し、顎関節の負担が大きくなると、顎関節とつながっている頭蓋骨にも負担がかかり、正常な動きを阻害することがあります。

さらに、正常な動きが阻害されることで、脳機能が低下したり、思考に異常が生まれたりして、ネガティブ思考に陥り、最終的にはうつ病を発症してしまう可能性があります。

さまざまな症状によるストレスもうつ病の原因

顎関節症といえば、顎周辺が痛くなる病気というイメージを持っている方も多いかと思いますが、他にもさまざまな症状を引き起こします。

例えば、顎の痛みや違和感により、食事がつらくなったり、口を大きく開けられないことから、食べられるものの制限が出たり、顎が疲れやすくなったりします。

また、口を開閉したときの異音、噛み合わせの違和感なども、主な症状としてあげられます。

これらの症状は、従来通りの日常生活を阻害するものであり、継続することでだんだんとストレスが溜まり、不眠症や自律神経の乱れから、うつ病につながることがあります。

うつ病が顎関節症を悪化させることも

顎関節症は、前述したような症状によってうつ病を引き起こします。
またそれだけでなく、うつ病が顎関節症を悪化させることもあります。

流れとしては、まず顎関節症の症状が悪化すると、ストレスが増加します。
このストレスはうつ病の悪化につながり、うつ病が悪化すると歯ぎしりや食いしばりなどを行う機会が増えます。

歯ぎしりや食いしばりは、主に就寝中無意識に行われるものであるため、なかなか激しくなっていることに気付けません。
その結果、顎関節症の悪化につながります。

このような悪循環が繰り返されると、身体的にも精神的にも非常に負担が大きい状態になってしまいます。

うつ病を発症することのデメリット

顎関節症によってうつ病を発症することのデメリットとしては、まず仕事や学業への影響が挙げられます。

具体的には出勤や登校が困難になり、休職や退学を余儀なくされたり、集中量や判断力が低下し、仕事や学業のパフォーマンスが低下したりします。

またうつ病という疾患は、まだまだ社会的な理解の大きいものではありません。
そのため、発症した方は周囲の理解を得られず、孤立感を深めることも考えられます。

さらに不眠や食欲不振、疲労感など身体的な症状が現れる場合もあり、症状が悪化すると自殺念慮のリスクが高まります。

うつ病は治るのか?

うつ病は心や性格の問題というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際は精神科や心療内科で適切な治療を受ければ治すことができます。
しかし、風邪などのように薬を飲めば治る、ケガのように手術をすれば治るというものではありません。

うつ病は、症状が良い・悪いという状態を繰り返しながら、少しずつ時間をかけて回復していくものです。

治療では抗うつ剤が処方され、一般的には症状が良くなってからも半年~1年ほどは薬の投与を続けることが多いです。
もちろん、症状や治療期間には個人差があるため、医師とよく相談することが大切です。

うつ病の精神療法について

顎関節症から発症することのあるうつ病は、抗うつ剤だけでなく精神療法で治療されることもあります。

精神療法は、うつ病の原因となったストレスを振り返り、対処法を学んで調子の良い状態を維持するための治療法です。

例えば、何か困ったことにぶつかったときに起こりがちな悲観的な物事の捉え方、考え方の癖を改善することで、マイナス思考がうつ状態を悪化させる悪循環を断ち切れます。
こちらは認知行動療法と呼ばれるものです。

ちなみに薬物療法と組み合わせる治療法には、運動療法もあります。
運動療法は、心臓の負担にならない程度のウォーキング、ジョギングといった有酸素運動を行うというものです。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・うつ病は、慢性的な気分の落ち込みや、身体のだるさなどが現れる病気

・顎関節症になると、頭蓋骨の正常な動きが阻害され、うつ病を発症することがある

・顎関節症によるさまざまな症状によってストレスが溜まり、うつ病につながるケースがある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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