セラミック治療は、主に見た目の美しさを手に入れるための審美治療として行われるものです。
銀歯の置き換えや失われた歯の補填、インプラントなど、さまざまな治療に使用されています。
今回は、そんなセラミック治療における色選びのポイントや注意点などについて解説したいと思います。
セラミック治療における色選びの流れ
セラミック治療を行う場合、使用する素材の色は、シェーンガイドという見本を見ながら選択します。
色の段階については、数字が小さくなるほど明るくなり、ベースの色のタイプによってW、A、B、C、Dの5系統があります。
日本人の元々の歯の色は、AかBの系統が多く、やや黄色みがかっているのが特徴です。
Wの系統は、より白く明るくしたいという要望から生まれた、比較的新しい色系統で、セラミックでしか表現できない、かなり明るい色になります。
セラミック治療における色選びのポイント
セラミックの詰め物や被せ物は、一度入れてしまったら色を変えることはできません。
そのため、希望通りの色を実現できるように、慎重に選ぶ必要があります。
また、色選びのポイントとしては、日常生活に近い明るい場所で確認することが大切です。
薄暗い場所や治療用のライトで照らした状態で色を確認すると、実際の歯の色と異なる色を選んでしまうリスクがあります。
その他、自然な見た目を求める方は、セラミックの中でも経年劣化が少ない材料を選ぶようにしましょう。
具体的には、オールセラミックやジルコニアなどの素材です。
逆に、ハイブリッドセラミックは、材料に陶器とプラスチックを使用していて、経年劣化で変色するリスクが高いです。
色に不満がある場合の再治療について
セラミックの色が白すぎて不自然であったり、逆に理想の白さにならなかったりした場合、現状のセラミックを修正するのは極めて難しいです。
このようなケースでは、新たにセラミックを作製し直すことになります。
しかし、セラミック治療は自由診療であるため、やり直しには多額の費用がかかりますし、再治療を行うことによって、痛みを伴ったり、歯根にヒビが入ったりすることも考えられるため、なるべく再治療は避けるべきです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・セラミック治療で使用する素材の色は、シェーンガイドという色見本を見て選ぶ
・日本人の天然歯の色は、やや黄色みがかっているのが特徴
・理想の色を選ぶには、明るい場所で選んだり、劣化しにくい素材を選んだりするのが大事
・セラミック治療の再治療にはリスクがあるため、なるべく避けるべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。