【和光の歯医者】矯正治療中に市販の痛み止めを服用しない方が良い理由

矯正治療では、歯が移動することや、矯正装置が粘膜に触れることなどの原因により、どうしても痛みが発生します。

また、痛みに耐えられない場合、市販の痛み止めを服用しようとする方もいるかと思いますが、こちらはおすすめできません。

今回は、矯正治療中に市販の痛み止めを服用しない方が良い理由を解説します。

矯正効果が薄れる場合がある

矯正治療中、市販の痛み止めを服用することにより、一時的につらい痛みは軽減されます。

しかし、服用によって矯正効果が薄れる場合があるため、注意が必要です。

こちらは、市販の痛み止めの中に、歯の動きを妨げる成分が含まれていることが理由です。

つまり、痛みが和らぐといっても、それは矯正装置による歯の移動を妨げているだということです。

もちろん、多用すればするほど、矯正効果を得るのは難しくなります。

胃の負担が大きい

市販の痛み止めとして有名なのは、ドラッグストアなどで必ずと言って良いほど販売されているロキソニンなどが挙げられます。

しかし、こちらの痛み止めには、以下のような副作用が出る可能性があります。

・胃の痛み
・吐き気
・不快感
・食欲減退 など

市販の痛み止めを服用することで、ある程度矯正治療の痛みはなくなるものの、今度はその痛みが胃に出たり、吐き気や不快感といった別の症状に変わったりすることが考えられます。

特に、空腹時や食前に痛み止めを服用すると、胃の負担が大きくなりやすいため、注意しなければいけません。

市販の痛み止めにおけるその他の副作用

市販の痛み止めには、前述したもの以外にもさまざまな副作用のリスクがあります。

例えばNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれる種類の痛み止めは、喘息の発作を誘発することがあります。
特に過去アスピリン喘息と診断された方は、NSAIDsを含む薬は避けなければいけません。

また市販の痛み止めは、発疹やかゆみ、じんましんといったアレルギー症状を引き起こすことも考えられます。
これらは重症化すると、呼吸困難や意識障害を引き起こすこともあります。

その他血圧の上昇など、使用する成分によって注意すべき点はいくつもあります。
もちろん、これらの副作用については、スムーズな矯正治療を阻害するものです。

根本的な問題を見逃す可能性がある

矯正治療中に市販の痛み止めを服用してしまうと、根本的な問題を見逃す可能性があります。

痛み止めは、あくまで一時的に症状を和らげる対症療法です。
そのため、長期間にわたって服用し続けていると、痛みの原因の発見を遅らせてしまうことが考えられます。

例えば矯正装置に不具合があり、患者さんの口内の一部に強い負荷がかかっているとします。
このときに発生する痛みは市販の痛み止めで軽減される可能性がありますが、根本的な解決には至りません。

このようなケースでは、早急に歯科クリニックに通院し、矯正装置の問題を改善してもらう可能性があります。

市販の痛み止めがおすすめできないその他の理由

市販の痛み止めには、複数の成分が含まれていることがあります。
そのため他の薬と一緒に服用すると、成分が重複したり、相互作用によって作用が強まったり、副作用のリスクが高まったりすることがあります。

また長期間市販の痛み止めを使用し続けると、薬が効きにくくなる耐性がついたり、薬に頼る依存性が生じたりすることも考えられます。
もちろん決められた用量を超えたとしても、鎮痛作用が強くなるわけではないため、用量を守ることが大切です。

痛み止めは歯科クリニックで処方されたものを

矯正治療の痛みがひどい場合には、市販の痛み止めを服用せず、歯科クリニックの医師に相談してください。

歯科クリニックで処方されたものであれば、市販のものよりもマイナスな効果が少ない可能性が高いです。

また、矯正治療中に痛み止めを服用する際は、たとえ歯科クリニックで処方されたものであったとしても、あくまで頓服として、たまに服用する程度にとどめておきましょう。

どれくらいの痛みで服用すれば良いのか、どれくらいの頻度で飲むのなら問題ないのかについては、医師に質問しておくことをおすすめします。

歯科クリニックで処方される痛み止めの種類

歯科クリニックで処方される痛み止めには、主にロキソニンやカロナール、ボルタレンなどがあります。

ロキソニンは、歯科治療でもっともよく処方される消炎鎮痛薬の一つです。
副作用として胃腸障害が起こる可能性がありますが、歯科クリニックではそれに備えて胃薬をあわせて処方することもあります。

またカロナールは、安全性が高く副作用が少ないですが、痛みを抑える作用はロキソニンと比べて穏やかです。

さらにボルタレンについては、ロキソニンよりも高い鎮痛効果が期待できるNSAIDsですが、副作用が出やすい傾向にあります。
日本においては処方薬のみで、市販はされていません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・矯正治療中に市販の痛み止めを服用すると、矯正効果が薄くなる場合がある

・市販の痛み止めを飲むことにより、胃にかかる負担が大きくなる

・空腹時や食前の服用は、特に胃の負担が大きくなりやすい

・痛み止めは市販のものではなく、歯科クリニックで処方されたものを服用すべき

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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