【和光市の歯医者】小児のフッ素塗布について~タイミングや期間、費用など~

小児歯科治療の1つであるフッ素塗布は、文字通り歯にフッ素を塗布することにより、歯質の強化、歯の再石灰化の促進、虫歯の予防といった効果を発揮するものです。

シーラントと並び、一般的な小児歯科治療に数えられるフッ素塗布ですが、今回は、こちらを実施するタイミングや期間、費用などについて解説したいと思います。

フッ素塗布のタイミング、期間

フッ素塗布は、1歳半頃から開始し、15歳頃までは定期的に行うことをおすすめします。

1~1歳半頃には、乳歯の前歯が上下4本ずつ、計8本生えてきます。

こちらのタイミングで、1回目のフッ素塗布を行いましょう。

また、フッ素は何度も塗布することで効果が高まり、強い歯を形成してくれます。

そのため、初めて塗布した後は、3~6ヶ月のタイミングで定期的に塗布することが大切です。

ちなみに、こちらを15歳頃まで継続すべき理由としては、生え始めの永久歯がフッ素を取り込みやすいことが挙げられます。

つまり、15歳頃までフッ素塗布を行うことで、今後一生使用する永久歯を強くしやすいということです。

特にフッ素の塗布が重要な時期

小児のフッ素塗布は1歳半頃から開始すべきという話をしましたが、特に塗布すべき時期は2~3歳以降、6~7歳頃です。

2~3歳以降は、奥歯が生えてきて、虫歯のリスクが高まる時期です。
奥歯はものをすり潰す役割があるため、食べ物が触れやすい上に、他の歯にはない複雑な溝が存在するため、フッ素塗布で虫歯ケアを行うべきです。

また6~7歳頃には、最初の永久歯である6歳臼歯が生えてきます。
こちらの時期も虫歯の発症リスクが極めて高いため、定期的なフッ素塗布が推奨されます。

永久歯は乳歯より虫歯のリスクが低いとされていますが、生えたての場合はそこまで乳歯と大差ありません。

フッ素塗布にかかる費用

日本では、一昔前まで、虫歯治療や歯周病改善のための歯石除去など、治療が必要な処置のみに対して保険が適用されていました。

しかし、現在はフッ素塗布などの予防歯科についても、保険が適用されるようになっています。

また、保険が適用された場合のフッ素塗布にかかる治療費は、1日あたり大体3,000~4,000円程度です(3割負担)。

治療のタイミングは、前述の通り数ヶ月に1回であるため、イメージとしては、一般的な虫歯治療と同じくらいの費用がかかると考えておきましょう。

フッ素塗布の費用を抑える工夫

フッ素塗布の費用を少しでも抑えたいのであれば、定期検診とセットで受けることをおすすめします。

フッ素塗布は保険が適用されるとはいえ、通常の虫歯治療などに比べると多少費用は高い傾向にあります。
また何度も施術を受けなければいけないことから、ある程度費用を抑えるための工夫は大事になってきます。

歯科クリニックでは、小児の定期検診やクリーニングとセットでフッ素塗布を実施していることもあります。
このようなプランを選ぶことで、フッ素塗布を単独で行うよりもお得に施術が受けられる可能性があります。

自宅でのフッ素塗布について

フッ素の効果は、歯科クリニックで行う治療だけでなく、自宅でのケアでも得ることができます。

例えば、ドラッグストアなどで購入できるフッ素配合歯磨き粉やフッ素ジェル、フッ素洗口液といったアイテムは、気軽に始めることができ、なおかつ口内に長くフッ素をとどまらせることが可能です。

そのため、頻繁に歯科クリニックに通うのが難しいという場合には、これらのアイテムでカバーすることをおすすめします。

フッ素の安全性について

小児にフッ素塗布を受けさせようとする親御さんの中には、フッ素の安全性について疑問を抱いている方も多いかと思います。

結論からいうと、歯科クリニックで適切な量を使用する分には、安全性に問題はありません。
フッ素は自然界にも存在する元素であり、魚や野菜など身近な食材にも含まれています。

ただし、高濃度のフッ素を毎日大量に摂取すると、歯に斑点ができる斑状歯のリスクが高まります。
そのため、歯科医師の指示に従い、適量を守ることが大切です。

フッ素塗布だけで虫歯は予防できる?

フッ素塗布だけで虫歯が予防できるという考え方は正しくありません。

フッ素はあくまで、小児の虫歯予防をサポートするためのものです。
フッ素を塗ったからといって、ブラッシングをおろそかにしていると虫歯になります。

そのため、毎日の丁寧なブラッシングと食生活の管理、定期的な歯科クリニックでの検診と組み合わせることが大切です。

またフッ素には、虫歯を治す力がありません。
フッ素が再石灰化を促すのは、歯に穴が開く前の初期虫歯に限定されます。

穴が開いてしまった虫歯については、歯科クリニックでの治療が必要です。

ただし歯の表面が白く濁っている程度や、わずかに穴が開いた段階の初期虫歯であれば、フッ素によって再石灰化が進み、修復される可能性があります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・フッ素塗布には歯質の強化、歯の再石灰化の促進、虫歯の予防といった効果がある

・フッ素塗布は1歳半頃から開始し、15歳頃までは定期的に行うのがおすすめ

・フッ素塗布にかかる治療費は、1日あたり大体3,000~4,000円程度(3割負担)

・フッ素の効果は、市販のフッ素配合歯磨き粉やフッ素ジェル、フッ素洗口液でも得ることができる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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