【和光市の歯医者】妊娠中の摂取を控えるべき成分について

妊娠中は、悪阻(つわり)などの影響で口内環境が乱れやすく、こちらは今後生まれてくる赤ちゃんにも影響を与える場合があります。

また、妊娠中の食事内容が良くないことで、同じように胎児への影響を与えることもあります。

ここからは、妊娠中の摂取を控えるべき主な成分について解説します。

水銀

食べ物に含まれる水銀は、そのほとんどがメチル水銀というものであり、こちらは通常人が摂取しても体外に排泄されていくため、心配はありません。

しかし、胎児は母体から取り込んだ水銀を身体に出すことができないため、妊婦さんが偏った食べ方をしていると、発達に影響が出ることが明らかになっています。

具体的には、音を聞いた場合の反応が遅れるなどの影響です。

また、主に水銀は魚類に含まれていて、上記のような影響を避けるため、厚生労働省では妊娠中における以下の魚類の摂取量基準を定めています。

・ミナミマグロ、マカジキ、ユメカサゴ、キダイなど:1回80gを週2回まで
・キンメダイ、クロマグロ、メカジキ、メバチマグロなど:1回80gを週1回まで

ヨウ素

ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料であり、人間には欠かせない成分の1つです。

しかし、妊娠中に摂取し過ぎると、胎児の甲状腺機能が低下すると言われているため、注意しなければいけません。

また、ヨウ素は昆布に多く含まれていて、日本人は出汁などでも昆布を日頃から摂取しているため、許容量を超えないように気を遣う必要があります。

ちなみに、1日の許容量の目安は、味噌汁1杯分の150ml程度です。

もし、昆布出汁を常用しているのであれば、カツオや煮干しなどの出汁で代用することをおすすめします。

ビタミンA

ビタミンAは、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの1つで、体内ではレチノール、レナチール、レチノイン酸という3種類の形で働いています。

また、こちらは目や皮膚、粘膜の健康を維持する役割も持っていますが、妊娠中にはあまり摂取すべきではありません。

特に、妊娠初期(妊娠3ヶ月以内)に過剰摂取すると、赤ちゃんの先天奇形が増えることが厚生労働省によって報告されています。

ちなみに、ビタミンAはレバーやウナギ、海苔などに多く含まれています。

アルコール

妊娠中は、基本的にはアルコールの摂取を控えるべきです。

なぜなら、赤ちゃんの身体や認知機能に問題が生じることがあるからです。

例えば胎児性アルコール症候群を発症すると、目が小さくなるなどの特徴的な顔貌や発達遅延、中枢神経系の障害などにつながります。

上記以外では発達障害や精神障害、コミュニケーション障害や視覚・聴覚障害などが起こることがわかっています。

また妊娠中の飲酒は早産、流産などの分娩異常のリスクとも関連性があり、飲酒量が増えるほど確率も上昇するとされています。

妊娠22週未満の出産は流産に、妊娠22週~36週6日目までの出産は早産に該当します。

カフェイン

コーヒーなどに多く含まれるカフェインも、妊娠中は摂取すべきではありません。

カフェインの摂取量が多いと、低体重児出産のリスクが高まります。

特に1日300mg以上(コーヒー約3杯分)のカフェインを摂取すると、よりリスクが高くなることが示唆されています。

また、カフェイン摂取は流産のリスクも高めます。

スウェーデンの研究では、1日500mg以上(コーヒー約5杯分)のカフェインを摂取すると、流産率が2.2倍に増加したそうです。

さらに、カフェインは子宮や胎盤の血管を縮めてしまい、赤ちゃんへの血液の流れを悪くする可能性があります。

その他、赤ちゃんの呼吸数や心拍数を増やしたり、起きている時間を長くしたりすることも懸念されます。

ヒ素

ヒ素は地殻中に分布している成分で、食品では魚類や野菜・海藻類、米などに含まれています。

妊娠中にヒ素を摂取する場合は、過剰摂取を避けなければいけません。

ヒ素は健康被害を及ぼす成分であり、胎児は自己排出できないため、母体が大量に摂取すると身体に蓄積されます。

その結果、奇形や脳障害などの影響を与える可能性もあります。

特に注意したい食べ物としては、ヒ素が多く含まれるヒジキが挙げられます。

妊娠中にヒジキを食べるのであれば、乾燥ヒジキ5g(煮物小鉢1杯程度)を週2回摂取する程度にとどめておきましょう。

ナチュラルチーズの摂取にも注意

妊娠中は、ナチュラルチーズの摂取も控えるべきです。

ナチュラルチーズは、乳酸菌や酵素などの微生物の働きにより、乳を固めて熟成発酵させたチーズです。

モッツァレラやカマンベール、ゴーダやチェダーなど、種類は1,000種類以上と言われています。

こちらはタンパク質やビタミン、カルシウムなどが豊富ですが、加熱殺菌がされていないため、妊娠中に食べるものとしては不向きです。

もし摂取してしまうと、リステリア菌という細菌に感染し、早産や流産の原因になる可能性があります。

特に妊娠中は、免疫力が低下し非妊娠時よりもリステリア菌に感染しやすくなっています。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・妊婦さんが魚類に含まれる水銀を多く摂取すると、胎児の発達に影響が出る可能性がある

・妊娠中にヨウ素を摂取し過ぎると、胎児の甲状腺機能が低下するおそれがある

・妊娠初期(妊娠3ヶ月以内)にビタミンAを過剰摂取すると、赤ちゃんの先天奇形が増える

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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