未就学児などの幼い小児は、歯磨きというものに抵抗があります。
また、技術も未熟であるため、親御さんが仕上げ磨きを行う必要がありますが、小児が嫌がってしまい、なかなか進まないというケースも珍しくありません。
今回は、仕上げ磨きで小児が嫌がらないための対策について解説したいと思います。
歯ブラシの持ち方と動かし方に気を遣う
仕上げ磨きで小児が嫌がらないようにするには、歯ブラシの持ち方と動かし方に注意しなければいけません。
親御さんの歯ブラシの持ち方は、鉛筆を持つときのように優しく握るペングリップが基本です。
こうすることで、細かく動かすことができ、強い力も入りません。
また、歯ブラシを動かす際は、できるだけ小さい幅で細かく、優しく動かすのがポイントです。
歯ブラシの毛先が軽く当たる程度でも、時間をかければ十分に汚れを落とすことができます。
適宜休憩を挟む
仕上げ磨きで小児が嫌がらないようにするには、適宜休憩を挟むことも大切です。
こちらは、大人にも言えることですが、常に口の中に器具を入れられたままだと、唾液が溜まったり、口が乾いたりして苦しくなります。
小児はこのような違和感に対して敏感であるため、親御さんは一度にすべて磨こうとせず、何度か休憩を入れるようにしましょう。
また、休憩する際には、いきなり口内から歯ブラシを取り出さず、ゆっくり「1、2、3」と3つ数えてから取り出すようにしてください。
こうすることで、楽しい雰囲気をつくりながら仕上げ磨きを行うことができます。
年齢に合わせた姿勢で磨く
仕上げ磨きで小児が嫌がらないようにするためには、年齢に合わせた姿勢を取ることも大切です。
具体的には、0~1歳の幼児の場合、母乳をあげるときと同じ抱っこの体勢で磨き、1~3歳になると、膝を少し開いて正座し、その上に小児の頭を乗せて磨くようにします。
また、3歳以上の小児も、基本的には寝かせ磨きが良いですが、どうしても嫌がる場合は、イスなどに座らせ、頭を支えて後ろから磨くことをおすすめします。
ちなみに、なかなかじっとできない場合、両親2人が向かい合わせに座り、動こうとする子どもを押さえることで、ある程度スムーズに仕上げ磨きができます。
このとき、強い力で押さえつけすぎないよう注意してください。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・仕上げ磨きをする際はペングリップで歯ブラシを握り、小さい幅で細かく動かすことが大切
・仕上げ磨きで小児が嫌がらないようにするには、適宜口内から歯ブラシを出し、休憩を挟むべき
・仕上げ磨きは小児の年齢や特徴に合った姿勢で行うのがベスト
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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