小児の歯並びが悪化することにより、磨き残しによる虫歯や歯周病が増えたり、発音がしにくくなったりといったデメリットが生まれます。
そのため、歯並びを良くするために、親御さんは自身の子に対してさまざまな指導や対策を取らなければいけません。
今回はこちらの内容について解説したいと思います。
口周辺の癖を改善させる
小児の歯並び対策として親御さんが実践すべきこととしては、まず口周りの癖を改善させることが挙げられます。
なくて七癖という言葉があるように、誰しもに無意識で行っている行動というものがあります。
また、小児が気付かない間に口周辺の癖を持っている場合、それが歯並びや骨格の異常につながることがあります。
そのため、以下のような癖については、親御さんがしっかり指導し、早い段階で改善させる必要があります。
・指しゃぶり
・爪を噛む
・唇を噛む
・舌を突き出す など
姿勢を正す
小児の歯並び対策として親御さんがすべきことには、小児の姿勢を正すことも挙げられます。
歯並びと姿勢は、一見それほど関係ないように思えますが、実は密接に関わっています。
例えば、座っている際の頬杖は、歯並びを悪くする代表的な原因の1つであり、片側の顎に力が偏ってかかるため、成長期である顎の形状が変化してしまいます。
また、頬杖をついた方の手が歯に当たっている場合、その歯を少しずつ倒し、最終的には傾くことも考えられます。
その他、猫背も注意しなければいけない姿勢の1つです。
食事の際に猫背になっていると、前の方の歯でしか噛まない癖がつき、顎の成長が阻害されてしまうため、親御さんは普段からきちんとチェックし、指摘しなければいけません。
食事の内容を工夫する
小児の歯並びを良くするために、親御さんは食事の内容も工夫しましょう。
現代では、加工食品などが数多く登場し、やわらかい食べ物が市場に溢れています。
このようなものばかり食べさせていると、よく噛まずに飲み込んでしまう癖がつき、顎の発育にとって良くありません。
そのため、親御さんは、ある程度噛みごたえのある献立を考えなければいけません。
例えば、肉や野菜などは、少し硬さを残して調理することをおすすめします。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・小児の歯並びが悪化すると、虫歯や歯周病が増えたり、発音がしにくくなったりする
・小児の歯並び対策として、親御さんは口周りの癖を改善させるべき
・親御さんは小児の頬杖や猫背など、姿勢を正すことも大切
・顎の発達を促すため、小児の献立はなるべく噛みごたえのあるものを中心に
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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