小児歯科のマウスピース矯正における注意点とは?

小児歯科で実施されるマウスピース矯正は、名前の通りマウスピースを使用し、歯並びや噛み合わせを改善するというものです。

比較的安価で始めることができ、なおかつ目立ちにくいのが特徴ですが、こちらにはいくつかの注意点もあります。

今回はこちらの点について解説しますので、親御さんはぜひご覧ください。

親御さんのサポートが必要

小児歯科のマウスピース矯正における注意点としては、まず実施するにあたり、親御さんのサポートが必要なことが挙げられます。

小児の矯正で用いるマウスピースには、乳歯と永久歯との混在期に使用するものもあります。

このようなタイプの場合、1日20時間以上の装着などが求められますが、幼い小児は装着を嫌がるケースも多いため、親御さんがしっかりサポートしなければいけません。

例えば、小児が就寝した後、親御さんが装着してあげたり、装着前にしっかりとブラッシングをさせたりといったことが重要です。

100%効果が実感できるとは限らない

小児歯科のマウスピース矯正における注意点としては、100%効果が実感できるとは限らないことも挙げられます。

小児のマウスピース矯正は、70~80%程度の完成度です。

そのため、顎が小さい場合は、マウスピース矯正をしても効果が実感できず、歯並びや噛み合わせが良くならないことがあります。

このようなケースでは、ブラケット矯正を行ったり、複数の矯正方法を組み合わせたりと、ある程度の工夫をしなければいけません。

種類によってはトレーニングが必要

使用するマウスピースの種類によっては、トレーニングをしなければいけないという点も、小児歯科のマウスピース矯正における注意点です。

小児矯正に使用するマウスピースには、口周りの筋肉や舌の使い方を正しく行えるようにサポートする装置が多いです。

中には、マウスピース治療が完了した後も、口周りの筋肉、舌を正しく動かせるよう、トレーニングの併用が必要な治療もあります。

このようなタイプの場合、習慣化するまでは面倒に感じる小児も多く、親御さんがきちんとメリットについて説明しなければ、途中で投げ出してしまうおそれがあります。

使用目的や成長段階に合わせてマウスピースを選ぶ

小児歯科のマウスピース矯正では、使用目的や小児の成長段階に合わせ、使用するマウスピースを選ばなければいけません。

マウスピースには噛み合わせ改善用、前歯の突出改善用などさまざまなタイプがあります。

そのため、小児の歯並びの状態を確認し、適切なマウスピースを選ぶことが効果的な治療のポイントです。

また子どもの成長段階によっても、使用すべきマウスピースは変わってきます。

例えば乳歯から永久歯に生え変わる時期には、柔軟な素材のマウスピースが適していることが多いです。

大人になってから治療が必要なケースがある

小児歯科のマウスピース矯正は、仮に成功したとしても大人になってから再度治療を受けなければいけないケースがあります。

こちらは、小児矯正の特性が関係しています。

小児矯正は、そのうち将来的に現れる永久歯の土台作りです。

整った歯列をつくるための目的で行うため、大人の矯正とは少し意味合いが変わってきます。

そのため、舌癖などの悪い習慣を放置していると、顎の成長具合によっては大人になってからまた矯正治療が必要になることも考えられます。

装着中の飲食の管理が必要

小児矯正のマウスピース矯正では、装着中の飲食の管理が必要です。

具体的には、小児の食事やおやつの時間にマウスピースを取り外し、その後また装着しなければいけません。

もしマウスピースを付けたまま食事を摂ってしまうと、装置が傷ついてしまう可能性があります。

また飲食物に含まれる糖分や酸がマウスピースの中に残ったままになり、虫歯や歯の着色のリスクも高まります。

ちなみに小学生以上の小児の場合、学校で給食を食べることもあります。

この場合、親御さんがサポートすることはできないため、あらかじめ正しい食事方法について小児にレクチャーしておきましょう。

流れとしては給食の前にマウスピースを外し、給食を食べた後、ブラッシングとマウスピースの洗浄を行った上で再装着するよう伝えておく必要があります。

市販のマウスピースを選ぶのはNG

小児のマウスピース矯正について調べていると、市販の矯正用マウスピースを目にすることもあるかと思います。

しかし、こちらは小児歯科で扱うものとは異なるため、決して選んではいけません。

市販のマウスピースは、歯科医師の管理のもと作製されていない上に、治療計画に沿った装着もできません。

小児の骨格はまだ完成していないため、正しい動かし方をしなければ、逆に異常が発生するリスクが高まります。

さらに市販のマウスピースだと、歯科医師による経過観察もできないため、小児の歯や骨格に異常が生じていてもなかなか気付けません。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・小児歯科のマウスピース矯正には親御さんのサポートが必要不可欠

・小児歯科のマウスピース矯正は100%効果が実感できるとは限らない

・効果が実感できない場合はブラケット矯正や複数の矯正方法を組み合わせる必要がある

・治療が完了した後、トレーニングの併用が必要なマウスピース矯正もある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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