【小児歯科が解説】小児が使用すべき歯ブラシの特徴について

歯ブラシは、虫歯予防には欠かせないもっとも重要なアイテムです。

また、一口に歯ブラシといってもその種類は多様であり、小児は小児に向いている歯ブラシを使用しなければいけません。

ここからは、小児歯科の観点から、6~12歳頃の小児が使用すべき歯ブラシの特徴について解説します。

毛先の硬さは普通が良い

6~12歳頃の小児が使用すべき歯ブラシは、毛先の硬さが柔らかすぎず、硬すぎない普通の歯ブラシです。

普通の硬さであっても、しっかりと汚れを落とすことはできます。

また、これくらいの年齢の小児は、歯が乳歯から永久歯に生え変わることにより、歯の大きさが一時的にバラバラになり、歯並びに凹凸が出やすいです。

そのため、小児歯科の観点でいうと、凹凸に毛先がしっかり当たるように、数種類の長さをミックスした生え変わり専用の歯ブラシをおすすめします。

ヘッドは薄くコンパクトなものがおすすめ

6~12歳頃の小児が使用する歯ブラシとしては、ヘッドが薄く、コンパクトなものをおすすめします。

前述の通り、これくらいの年齢の小児は歯の生え変わりを迎えるため、小さな乳歯と大きな永久歯が並び、凹凸が多くなります。

そのため、磨きにくい場所にもしっかりと届くように、ヘッドが小さめで薄いものを選ぶことを意識してください。

特に、一番奥の第一大臼歯は汚れが残りやすく、虫歯が発生するリスクが高いため、奥歯まできちんと磨くことができるものがおすすめです。

持ち手の長さは小児の成長に合わせて

何度も言うように、6~12歳頃の小児は歯並びが悪くなりやすいため、できる限り奥の方まで届く歯ブラシを使用すべきです。

そのため、持ち手もできる限り長い方が良いですが、こちらは小児の成長に合わせて選びましょう。

持ち手が長すぎることにより、握り心地が悪くなると、力加減や角度がうまく調整できないため、歯磨きが不十分になる上に、苦手になる可能性もあります。

逆に、これくらいの時期に手が大きくなりやすい男の子は、持ち手が短いと歯ブラシがうまく持てなくなります。

親御さんは、この辺りの兼ね合いをよく考えながら、最適な長さの歯ブラシを選ぶべきです。

歯ブラシの持ち手は太さも重要

6~12歳の小児が使用する歯ブラシは、持ち手が長いだけでなく、太さもあるものが望ましいです。
太めの持ち手であれば、しっかり安定して歯ブラシを動かすことができ、ブラッシングが楽しいと感じてもらいやすくなります。

また太い上に滑りにくい素材や形状のものであれば、小さな手でもしっかり握れるため安心です。

逆に持ち手が細くツルツル滑るような素材だと、ブラッシングの安定感がなくなります。
安定感がなくなると、当然プラークの除去率も低下し、小児におけるブラッシングのモチベーションは低下するおそれがあります。

小児が好きなデザインのものを選ぶのもポイント

これは6~12歳の小児に限ったことではありませんが、小児の歯ブラシを選ぶ際はなるべく好きなデザインのものを選んであげるのも大切です。

ある程度の年齢にまで成長すると、小児には好きな色やキャラクターなどが出てきます。
好きな色やキャラクターがデザインされた歯ブラシを与えることで、小児はブラッシングの時間が楽しくなります。

そのため、積極的に磨いてくれますし、仕上げ磨きの際もそこまで嫌がらないことが予想されます。

ちなみに、歯ブラシだけでなく歯磨き粉についても、同じように好きなキャラクターのデザインや好きな味のものを選んであげましょう。

小児のブラッシングのポイントについて

6~12歳の小児は、自身の力である程度ブラッシングを行うことが可能です。
ただし、年齢を重ねたからといって、いきなりブラッシングができるようになるわけではありません。

親御さんは小児が自身でブラッシングできるよう、技術を教え、定期的に仕上がりをチェックする必要があります。

また大人と同じようにブラッシングの時間はしっかり確保し、歯間ブラシやフロスの使い方も教えます。
歯間ブラシやフロスなどの補助アイテムが使用できるようになれば、小児の虫歯リスクは大幅に軽減されます。

仕上げ磨きに使用する歯ブラシについて

小児の仕上げ磨きは、一般的に9歳くらいまで行うのが理想です。
このとき使用する歯ブラシについても、特徴は小児が一人で使用するものとほぼ同じです。

具体的には、奥歯まで届くようにヘッド部分が小さく、毛が短めのものをおすすめします。
また奥歯をしっかり磨けるよう持ち手は長めにし、毛の硬さもふつうで大丈夫です。

ちなみに仕上げ磨きの用の歯ブラシは、小児が自身で使用するものとは別に用意しておくのが好ましいです。

毎回仕上げ磨きを行うことで、小児が虫歯や歯周病にかかるリスクはグッと下がります。
そのため大変だとは思いますが、毎回ブラッシングの際には仕上げ磨きの習慣をつけましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・6~12歳頃の小児が使用すべきなのは、毛先の硬さが柔らかすぎず、硬すぎない普通の歯ブラシ

・生え変わりによって凹凸が多くなるため、ヘッドが小さめで薄いものがおすすめ

・小児歯科の観点から、歯ブラシの持ち手の長さは小児の成長に合わせるのがベスト

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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