小児歯科でのフッ素塗布におけるメリットや方法について

小児歯科では、小児に対してさまざまな歯科治療や予防歯科が実施されています。
フッ素塗布は予防歯科の1つであり、自身の子の歯を健康にしたい親御さんにとって、非常におすすめの治療です。
ここからは、小児歯科でのフッ素塗布におけるメリット、塗布の方法などについて解説したいと思います。

フッ素って何?

小児歯科での予防歯科に使用されるフッ素は、フッ化ナトリウムという成分です。
こちらは、もともと自然界に存在する成分であり、カルシウムやマグネシウムなどと同じように、人体にも多く含まれています。

また、フッ素と似た言葉にフッ化物というものがありますが、こちらはフッ素とほぼ同じ意味を持ちます。
厳密には、フッ素は気体のフッ化ナトリウムであり、フッ化物は液体化もしくは固体化されたフッ化ナトリウムを指しています。

そのため、小児歯科で使用されるフッ素、歯磨き粉に含まれているフッ素などは、フッ化物という扱いになります。

小児歯科のフッ素塗布におけるメリット

小児歯科のフッ素塗布には、再石灰化を促し、虫歯になりかけた歯を元に戻す作用があります。
唾液中にフッ素イオンが存在していることにより、溶け出したカルシウムがより多くエナメル質に吸収されます。

また、虫歯菌の活動を抑制することも、小児歯科のフッ素塗布におけるメリットです。
フッ素には虫歯菌の出す酸の量を抑える効果があり、こちらが虫歯の予防につながります。

その他、フッ素には歯の表面のエナメル質と結びつき、フルオロアパタイトという虫歯菌の酸に強い構造を作り出す作用もあります。

フッ素塗布の方法

小児歯科で行うフッ素塗布では、厚生労働省の定めにより、含有基準が1,500ppm以内のフッ化物が使用されます。

また、フッ素塗布の方法としては、綿球・綿棒法、歯ブラシ法、トレー法などがあります。

綿球・綿棒法は、小さな綿球または綿棒にフッ素溶液を浸し、歯に塗布する方法で、歯ブラシ法はジェル状のフッ素を歯ブラシにつけ、ブラッシングをするように塗布します。

トレー法は、歯列型のトレーにジェルや泡状のフッ化物を入れ、歯に被せて塗布するという方法です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・小児歯科での予防歯科に使用されるフッ素はフッ化ナトリウム(フッ化物)

・フッ素には再石灰化を促したり、虫歯菌の活動を抑制したりする効果がある

・小児歯科で行うフッ素塗布では含有基準が1,500ppm以内のフッ化物が使用される

・フッ素塗布の方法には綿球・綿棒法、歯ブラシ法、トレー法などがある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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