小児歯科治療にはさまざまな種類がありますが、中でも代表的なものに“シーラント”が挙げられます。
こちらは、多くの歯科クリニックで採用されているメニューであり、小児にとって非常にメリットの大きいものです。
ここからは、シーラントの概要やメリット、注意点について解説したいと思います。
シーラントの概要
小児歯科治療の一種であるシーラントは、奥歯の複雑な溝を歯科治療用のプラスチックで塞ぐ、虫歯予防治療です。
奥歯の噛む面には溝があり、こちらには食べカスやプラークがとても残りやすいです。
具体的には、溝が複雑な形をしていることから、歯のブラッシングをしてもうまく歯ブラシの毛先が入らず、磨き残しが発生しがちです。
シーラントはこのような状況になるのを防ぐ治療であり、年齢としては、3~7歳くらいまでの小児におすすめです。
シーラントのメリット
小児歯科治療の1つであるシーラントのメリットとしては、まずなんとっても虫歯予防になるということが挙げられます。
奥歯の溝は汚れが溜まりやすく、特に生えたての歯は未成熟で溝も深いため、シーラントでしっかりケアをして、虫歯を予防することが大切です。
また、歯を削る必要がないというのもメリットです。
虫歯が悪化すると、歯を削らなければいけないケースも多く、こちらは小児にとって非常に辛いことです。
シーラントであれば、このようなことになる心配は低いですし、当然シーラントの治療自体にも、歯を削る作業は存在しません。
シーラントの注意点
小児歯科治療の1つであるシーラントは非常に優れた治療法ですが、注意点もいくつかあります。
まず注意したいのは、シーラントが効果を発揮するのは、歯の凹凸の部分のみだということです。
歯と歯の隙間や、歯と歯茎の間などには適用できないため、こちらはブラッシングなどでセルフケアをする必要があります。
また、シーラントは永久に効果が持続するものではありません。
詰め物と同じく、素材を歯の溝に充填するものであるため、外れてしまうこともあります。
もっと言えば、シーラントはあくまで虫歯の予防が目的であり、すでに虫歯を発症している歯には効果がありません。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・小児歯科治療の一種であるシーラントは、奥歯の溝を歯科治療用のプラスチックで塞ぐ治療
・シーラントは奥歯の虫歯を予防してくれる効果がある
・歯を削る心配がないのもシーラントのメリット
・シーラントの効果は永久ではなく、歯の凹凸部分にのみ効果を発揮する
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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