小児の歯は主に乳歯で構成されていますが、こちらは食生活によって虫歯になる可能性があります。
また、乳歯の虫歯は、永久歯とはまた異なる特徴をいくつか持っています。
ここからは、子を持つ親御さんにぜひ知っておいていただきたい、乳歯の虫歯における特徴を解説したいと思います。
歯と歯の間にできやすい
乳歯の虫歯の特徴としては、まず歯と歯の間にできやすいということが挙げられます。
具他的には、奥歯の歯と歯の間にできやすく、見た目にはわかりづらいため、進行しても気付くのが遅れる可能性があります。
また、奥歯の歯と歯の間は、他の歯と比べて隙間が詰まっているため、歯ブラシによるブラッシングだけではなかなかケアしきれません。
そのため、親御さんは特に意識して仕上げ磨きを行い、デンタルフロスなども併用することをおすすめします。
痛みが出にくい
乳歯の虫歯の特徴としては、痛みが出にくいということも挙げられます。
小児は痛みの感覚が大人と比べて鈍く、少々歯の痛みがあったとしても、あまり違和感を覚えない傾向にあります。
先ほど、乳歯の虫歯は進行しても気付くのが遅れやすいと言いましたが、こちらもその原因の1つだと言えます。
また、このような痛みは、強い日もあれば弱い日もあります。
そのため、前日には子が痛みを訴えていたにもかかわらず、翌日には一切痛みを感じなくなっていることも考えられます。
親御さんは、このような場合でも放置せず、少しでも痛みを訴えることがあれば、早急に歯科クリニックを受診するようにしましょう。
進行スピードが速い
乳歯の虫歯には、進行スピードが速いという特徴もあります。
永久歯に比べて、乳歯は神経が大きく、エナメル質と象牙質の厚みが薄いです。
そのため、一度虫歯を発症すると、すぐに神経にまで到達してしまいます。
また、乳歯のエナメル質は、永久歯よりも柔らかいです。
歯はそもそも、生えてから唾液の中のカルシウムと結合して硬くなりますが、生えたばかりの乳歯はカルシウムと結合する期間が短いため、柔らかくなってしまいます。
虫歯になってから、わずか数ヶ月で神経まで進んでしまうこともあるため、注意が必要です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・乳歯の虫歯は、奥歯の歯と歯の間にできやすい
・奥歯の歯と歯の間は磨き残しが起きやすいため、仕上げ磨きを十分に行う必要がある
・乳歯の虫歯は痛みが出にくく、進行しても気づきにくい
・乳歯は神経が大きく、エナメル質と象牙質の厚みも薄いため、虫歯が進行しやすい
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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