インプラント周囲炎とは?~症状、痛み、進行スピード~

“インプラント周囲炎”とは、インプラント周辺の組織が炎症を起こす感染症のことをいいます。
主にインプラント周りのプラークが蓄積することで発生し、治療後は誰しもがこちらの症状のリスクを抱えています。
今回は、インプラント周囲炎の症状や痛み、進行スピードについて解説します。

インプラント周囲炎の主な症状は?

インプラント周囲炎は、いわばインプラントが歯周病と同じような状態になるものであり、治療後のブラッシング、歯科クリニックの医師によるメンテナンスが不十分になると、細菌が歯肉とインプラントの境目に進入し、炎症を起こします。

また、初期症状では、インプラント周囲の歯肉が赤く変色し、そのまま悪化すると、その部分が膿んだり腫れたりしてしまいます。

その他の症状としては、以下のようなことも挙げられます。

・歯茎が痩せる
・歯茎から血が出る
・インプラント部分に痛みが出る
・インプラントがグラグラになる など

インプラント周囲炎の痛みは?

先ほど、インプラント周囲炎における症状の1つとして痛みを挙げましたが、こちらに関しては歯周病と同じように、最初はほとんど痛みを伴わないケースが多いです。
つまり、痛みなどのわかりやすい症状がないまま進行し、気付いたら重度の周囲炎になっている場合が多いということです。

出血や痛みといった症状が出ている場合、インプラント周囲炎は重度にまで進行しているため、インプラントを一度取り出す必要があったり、自然と抜け落ちたりすることが考えられます。
ここまでの状態になると、なかなか治療は難しくなります。

インプラント周囲炎の進行スピードは?

インプラント周囲炎は、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行するだけでなく、進行スピードも非常に速いのが特徴です。
具体的には、天然歯の歯周病と比べて、10~20倍ほどの速度で悪化していきます。

また、進行スピードが速い理由としては、インプラントと天然歯の構造が異なることが挙げられます。
インプラントは、天然歯と違って歯根膜が存在しないため、細菌への抵抗力が極めて弱く、炎症や骨吸収されてしまう速度がとても速いという仕組みです。

そのため、インプラントの噛み合わせなどに少しでも違和感があったら、すぐに歯科クリニックに相談することをおすすめします。

インプラント周囲炎はどのような人がなりやすい?

インプラント周囲炎になりやすい方は、過去に歯周病にかかったことがある方です。
天然歯のみのときにも歯周病を発症している場合、インプラントを装着した後もそこまで大きく習慣は変わらない可能性が高いからです。

また喫煙習慣がある方も、人工歯根の定着を妨げやすく、インプラント周囲炎のリスクが増大します。

さらに、過去に虫歯や歯周病にかかったことがなかったとしても、日々のブラッシングが不適切な方はインプラント周囲炎を発症しやすいです。

ちなみに、糖尿病などの全身疾患は、歯周病と総合関係にあります。
つまり歯周病の方は糖尿病を発症しやすいですし、糖尿病の方は歯周病を発症しやすいということであり、ここでいう歯周病にはインプラント周囲炎も当てはまります。

インプラント周囲炎と歯ぎしり・食いしばりは関係ある?

インプラント周囲炎と歯ぎしり・食いしばりには、深い関係があります。

歯ぎしりや食いしばりは、日中よりも就寝中に起こりやすいものです。
寝ている間に行われるため、本人の自覚がないというケースも多いです。

また歯ぎしりや食いしばりにより、インプラントに過度な力がかかると、周囲の組織が損傷し、インプラント周囲炎のリスクが高まる原因になります。

そのため、歯ぎしりや食いしばりの自覚症状がある方は、ストレスの解消やナイトガードの装着といった何らかの対策を取らなければいけません。

インプラント周囲炎は治療すれば完治する?

インプラント周囲炎を発症してしまっても、軽度であれば治療を受けることによって症状を改善できます。

一方、重度にまで進行し、溶けてしまった歯を元通りにするのは困難です。
このような場合、治療の成功率は40~50%程度とも言われていて、完治よりも“進行を留めて維持する”ということが目標となるケースが多いです。

ちなみにインプラント周囲炎の治療法には、主に専用器具による洗浄や薬の塗布、抗生剤の服用といった非外科的治療が用いられます。
進行している場合、歯肉を切り開いての直接的な清掃、骨を再生させる手術などが適用されることもあります。

また保存不可能と判断される場合、インプラント本体を抜去します。

インプラント周囲炎の発症率は?

インプラント治療を受けた方のうち、半数以上はインプラント周囲炎を発症しているという報告があります。

具体的には軽度の炎症である周囲粘膜炎の方が約30~50%、重度の周囲炎の方が約10~20%とされています。

そのため発症率は高いと言えますが、歯科クリニックでの定期的なメンテナンスなどでリスクは軽減できます。
口内の状態によりますが、インプラント治療後の定期検診は3~6ヶ月に一度通うことが推奨されます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・インプラント周囲炎はインプラント周辺の組織が炎症を起こす感染症

・インプラント周囲炎の症状には歯茎の赤みや膿み、腫れなどがある

・インプラント周囲炎は痛みや出血など、わかりやすい症状を伴わずに進行する

・天然歯の歯周病と比べて、10~20倍ほど進行スピードが速い

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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