入れ歯を使用せず、歯が抜けたまま放置するとどうなる?

失った歯を補うために装着するのが入れ歯であり、こちらは一般的には人工歯、義歯床、クラスプで構成されたものを指しています。
では、入れ歯を使用せず、歯が抜けたままの状態で放置すると、どのようなデメリットが生まれるのでしょうか?
今回はこちらの点について解説したいと思います。

口内で発生するデメリット

入れ歯を使用せず、歯が抜けたままの状態にしていると、噛み合わせや歯並びが悪化するおそれがあります。
こちらは、時間の経過に伴い、歯が抜けている部分に他の歯が寄ってくることが理由です。

一度悪化してしまった噛み合わせや歯並びは、そう簡単に治すことはできません。

また、このような状態で後々入れ歯を入れようとしても、周辺の歯が邪魔で、スムーズに治療が進まなくなることも考えられます。

身体全体で発生するデメリット

入れ歯を使用せず、歯が抜けたままの状態で放置していると、当然食べられる食材は限定されます。
これにより、食の楽しみが減ったり、胃への負担が増えたりといったデメリットにつながります。

また、同じような食べ物しか食べられないことにより、栄養が偏ってしまい、体調不良や疾病といった全身への弊害が出ることも考えられます。

その他、歯がないスペースからは息が漏れやすいため、発音にも悪影響を与えますし、しっかりと噛めないことにより、認知症のリスクも高くなってしまいます。
認知症のリスク上昇に関しては、噛む力が弱まることが主な原因であり、すべての歯がある方と比べて、こちらのリスクは最大1.9倍にもなると言われています。

見た目に関するデメリット

歯が抜けた状態にもかかわらず、入れ歯を使用せずそのままにしていると、その部分の歯茎は機能しなくなり、徐々に骨が痩せ細っていきます。
その結果、歯茎の位置が下がり、キレイな口元を維持するのが困難になる上に、入れ歯などの歯を補う治療がとても複雑化してしまいます。

また、歯茎の中の骨が痩せていくことにより、顔の輪郭も変わってしまうおそれがあります。
具体的には、頬がこけたり、顎にたるみが生まれたり、口元のシワが増えたりすることにより、以前より老けて見える可能性があります。

もちろん、放置している期間が長ければ長いほど、老け顔に近づきます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・入れ歯を使用せず、歯が抜けたままにしていると、嚙み合わせや歯並びが悪くなる

・歯が抜けたままの食事は、楽しさの減少や胃腸への負担、栄養の偏りにつながる

・歯がないことで噛む力が弱まり、認知症のリスクも高まる

・歯が抜けたまま放置すると、口元の審美性や顔の輪郭に悪影響を及ぼす

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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