ホワイトニングは、タバコや飲み物などによる着色汚れが気になる方におすすめの治療であり、近年は男女関係なく実施する方も増えています。
ただし、ホワイトニングを受けるのであれば、その効果や仕上がりに関することをできる限り知っておかなければいけません。
いくつか解説しますので、ぜひご覧ください。
ホワイトニングをするとどれくらい白くなる?
歯科クリニックで行うオフィスホワイトニングは、過酸化水素が含まれた薬剤にレーザーを照射し、熱を加えることにより、ホワイトニング効果を高める方法が一般的です。
また、こちらは1回につき、平均で3~4段階ほどのトーンアップが見込めます。
回数に関しては個人差がありますが、一般的に歯が白いとされる段階になるまでには、3~5回ほどホワイトニングを行う必要があります。
ホワイトニングの効果はどれくらいの期間で現れる?
ホワイトニングの効果が現れるまでの期間については、元々の歯の白さなどによって変わってきますが、オフィスホワイトニングの場合、効果の実感自体は、1回治療するだけでも得ることが可能です。
また、回数を重ねるほど白くなっていき、3回ほど行えば、満足のいく白さを実現できる可能性が高いです。
ただし、毎日ホワイトニングをすることはできません。
通院のペースは、早くても週1回ほどです。
そのため、効果が現れるまでの期間は1回の通院、理想の白さになるまでの期間はおよそ3週間と考えておいて差し支えありません。
自然な歯の色とは?
ホワイトニングを受けようとする方の多くは、「できる限り歯を白くしたい」と考えているかと思いますが、あまりに白くしすぎると不自然になってしまうことがあります。
もちろん、不自然な白さは、ホワイトニングをしたことを知られたくない方にとっても、都合の良いことではありません。
そのため、ホワイトニングで自然な白さを手に入れたいのであれば、日本人の一般的な歯の色の少し上程度を目指しましょう。
日本人の一般的な歯の色は、A3もしくはA3.5程度とされています。
こちらは、シェードガイドという歯の色見本の中では、実はそれほど明るくないものであり、自然な白さとして目指すべきなのは、A2もしくはA1です。
ホワイトニングの効果はどれくらい持続する?
ホワイトニングの効果の持続期間については、施術方法によって異なります。
オフィスホワイトニングの場合は3~6ヶ月程度と比較的短く、ホームホワイトニングの場合は6ヶ月~1年程度は持つとされています。
またオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを掛け合わせたデュアルホワイトニングの場合、即効性と持続性の両方を兼ね備えています。
そのため、効果は1~2年程度持続することもあります。
ただし正しいブラッシングや定期的なメンテナンスを怠ったり、色の濃い飲食物の摂取や喫煙の習慣があったりすると、当然持続期間は短くなります。
詰め物や被せ物にも効果は現れる?
詰め物や被せ物に対しては、ホワイトニングの効果が現れることはありません。
ホワイトニングは、歯の表面に付着した色素を分解し、歯を白くする施術です。
この効果は天然歯にのみ有効で、人工物である詰め物や被せ物には効果がありません。
そのため、口内に多くの詰め物や被せ物がある方は、歯列全体を均一にホワイトニングするのが難しくなる可能性があります。
もしホワイトニング後に天然歯と人工物の色の差が気になるのであれば、詰め物や被せ物を交換することで対処するしかありません。
ちなみに、先に詰め物や被せ物を交換してからホワイトニングを行うことで、全体的な色のみの統一感を出すことができます。
このとき、ホワイトニング後の色味を考えて、補綴物の色も決定する必要があります。
ホワイトニングで歯が痛くなることはある?
ホワイトニング後には、さまざまな原因で歯が痛くなることがあります。
具体的には知覚過敏や薬剤による刺激などが主な原因です。
ホワイトニングによって歯の表面のエナメル質が一時的に薄くなり、刺激が神経に伝わりやすくなるため、冷たいものや熱いものがしみることがあります。
またホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が、歯の内部の象牙質や歯茎に刺激を与えることも考えられます。
さらに虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニング剤がしみやすくなり、痛みを感じることがあります。
しかし、歯科クリニックではホワイトニング前に検診が行われるため、虫歯や歯周病を放置したまま施術が開始されることはまずありません。
神経がない歯でもホワイトニングはできる?
以前虫歯治療などで神経を除去した歯については、通常のホワイトニングでは白くなりにくく、色戻りもしやすいです。
また変色の原因が神経組織の取り残しや血液成分による場合、その原因を除去しない限りは白くなりません。
そのため、通常は差し歯など歯を削って被せる方法を選択するのが一般的です。
ちなみに歯を削りたくないという場合は、歯のマニキュアなど別の治療法で対処できることもあります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・オフィスホワイトニングの場合、1回の治療につき3~4段階のトーンアップが見込める
・ホワイトニングの効果は1回の治療でも実感できる
・理想の白さになるまでの期間はおよそ3週間
・ホワイトニングで目指すべき自然な歯の色はA2もしくはA1
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。