ホワイトニング治療は、ブラッシングでは落ちない加齢、食べ物や飲み物による歯の着色を白くする治療です。
しかし、知識が足りなかったり、注意点を守らなかったりすると、治療に失敗する可能性があります。
ここからは、ホワイトニング治療における失敗と対策について解説します。
想像していたよりも白くならなかった
ホワイトニング治療のよくある失敗としては、まず「想像していたよりも白くならなかった」ということが挙げられます。
ホワイトニング治療は、方法や使用する薬剤によって、得られる効果が微妙に変わってきます。
そのため、事前のイメージとのズレが生じ、満足のいく結果が得られなかったということは往々にしてあります。
また、1回ホワイトニング治療を受けるだけでは、本来の歯を上回るような白さを手に入れることができないケースも多いです。
このような失敗をなくすためには、治療方法や薬剤の特徴、効果を高めるために必要な通院回数や期間、ケアの頻度などについて、前もって歯科クリニックに聞いておくことをおすすめします。
治療前よりも黄色くなった
ホワイトニング治療では、歯を白くする治療を受けたにもかかわらず、逆に黄色くなってしまったという失敗もよくあります。
ホワイトニング治療の直後は、ペリクルと呼ばれる歯の表面に存在する薄いタンパク質の膜が剥がれ、一時的に着色しやすい状態になります。
このような状態で、カレーやケチャップ、コーヒーといった色の濃いものを食べたり飲んだりすると、色素が沈着し、治療前よりも黄色くなってしまうことがあります。
ホワイトニング治療直後の食事に関しては、必ず歯科クリニックから注意点の説明があるため、その内容を遵守して生活してください。
歯や歯茎に痛みが出た
ホワイトニング治療直後によくある失敗としては、歯や歯茎に痛みが出ることも挙げられます。
先ほども触れたように、ホワイトニング治療直後は歯のペリクルが剥がれます。
こちらには、着色だけでなく刺激から歯を守る役割もあり、剥がれた状態で熱いものや冷たいものを摂取しすぎると、刺激を受けやすくなり、痛みにつながります。
また、ホワイトニング治療後は、治療に使用するライトなど影響により、歯の水分が不足することがあり、こちらが痛みにつながることもあるため、水分はこまめに摂るようにしてください。
歯の表面が荒れた
ホワイトニング治療を行った後、歯の表面が荒れてしまうことがあります。
そのため違和感を覚えるようになることもありますが、こちらはなかなか避けるのは難しいです。
なぜなら、ホワイトニング治療の仕組み上必ず起こるものだからです。
ホワイトニングは、漂白効果のある薬剤によって歯のエナメル質をザラザラとした状態にし、施術前よりも白く見えるようにするものです。
そのため、施術直後はどうしても歯の表面が荒れたように感じることがあります。
ちなみに歯の表面がザラザラしていることから、ホワイトニング直後は歯の表面に汚れがつきやすくなります。
そのため、色の濃いものだけでなく、粘着性の強いものなどもなるべく避けるのが無難です。
色ムラができた
ホワイトニング治療直後は、一部だけが過度に白くなってしまうことがあります。
こちらはホワイトスポットやバンディングと呼ばれるもので、元々あったムラがホワイトニングによって目立つようになった状態です。
色ムラだけでなく、点や縞模様などが現れることもあります。
ただしこちらは治療から数日で馴染むケースが多いため、そこまで気にする必要はありません。
また数回ホワイトニング治療を繰り返すことにより、全体的に色が均一になり、ムラが気にならなくなるケースも多いです。
思いの外費用が高かった
ホワイトニング治療では、思いの外費用がかかってしまうという失敗も起こり得ます。
こちらは、事前にしっかり相場を把握していなかったことが原因です。
例えばオフィスホワイトニングの場合、初回時の料金は15,000~50,000円程度になることが多いです。
ホワイトニング治療は保険が適用されないため、ある程度高額になってしまうのは致し方ありません。
またオフィスホワイトニング後にはメンテナンスが必要であり、こちらも当然費用がかかります。
メンテナンス費用の相場は、1回あたり数千~30,000円前後です。
ちなみに、ホワイトニング治療では歯のクリーニングなど、施術以外の追加料金が発生することもあります。
費用が想定外にならないようにするには、こちらの金額も把握しておくべきです。
歯が白くなりすぎた
ホワイトニング治療では、思ったより漂白効果を得られないという失敗が起こり得ますが、逆に白くなりすぎてしまうこともあります。
こちらはシェードガイドにおいて、明るい色を選びすぎることが主な原因です。
自然で美しく見える歯の色は、シェードガイドでいうところのA1~A2くらいの色です。
これ以上明るい色を選んでしまうと、不自然な印象を与えてしまいます。
特に、ホワイトニング治療を受けたことを内緒にしておきたいという方にとって、施術箇所が悪目立ちしてしまうのはデメリットです。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・治療方法や使用する薬剤の特徴などを知っておかないと、満足のいくホワイトニング効果が得られない場合がある
・ホワイトニング治療直後は歯のペリクルが剥がれ、食事内容によっては治療前より黄色くなることがある
・歯や歯茎に痛みが出ることも、ホワイトニング治療後のよくある失敗の1つ
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。