入れ歯の手入れをする際に注意すべきポイントとは?

入れ歯は、丁寧に磨いた後、入れ歯洗浄剤でつけ洗いを行うことで、長く快適に使用することができます。
しかし、このとき間違った行動を取ってしまうと、思いもよらぬトラブルが起きたり、寿命が短くなったりすることがあります。
ここからは、入れ歯の手入れをする際に注意すべきポイントを解説します。

コップや洗面器に水を張る

入れ歯の手入れにおける注意点としては、まず使用後に表面を磨く際、必ずコップや洗面器に水を張ることが挙げられます。
具体的には、コップの上で取り外した入れ歯を持ち、毛の柔らかい入れ歯ブラシでぬめりがなくなるまで優しく磨きます。

このとき、下に水を張ったコップや洗面器を用意していない場合、洗面台や床に落として破損させてしまったり、排水口に入れ歯が流されてしまったりするおそれがあります。

丁寧に優しく磨く

入れ歯の手入れにおける注意点としては、必ず丁寧に優しく磨くことも挙げられます。

入れ歯における歯の部分、入れ歯の端などは、しっかりと磨かなければなかなか汚れが落ちません。
しかし、だからといって力を入れすぎると、キズが付いて使用感が変わってしまうおそれがあります。

特に、歯茎に直接触れる内面を磨きすぎると、常に不快な感覚をおぼえることも考えられるため、注意しなければいけません。

また、内面を強い力で磨くことにより、装着時に歯茎との間に隙間ができてしまう可能性もあります。

水を使用する

入れ歯の手入れにおける注意点としては、必ず冷たい水、もしくはぬるま湯程度の水を使用することも挙げられます。

入れ歯の汚れを落とす場合、熱いお湯の方が落ちやすくなると考える方もいますが、こちらの考えは正しくありません。
入れ歯をお湯で洗うと、変形して口内の形状と合わなくなる可能性があります。
具体的には、60度くらいの温度から変形が始まるため、これ以上熱いお湯には注意が必要です。

ラーメンやスープなど、食事の範囲での温度変化であれば、基本的に変形することはありませんが、手入れ時に直接熱いお湯をかけたり、高温のお湯の中で煮沸消毒を行ったりしてはいけません。

もちろん、熱いお湯での手入れには、手を火傷するリスクもあります。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・入れ歯の手入れをする際は、破損や排水口に流されるのを防ぐため、必ずコップなどに水を張る

・入れ歯を強く磨きすぎると、キズや隙間ができることにより、使用感が変わるおそれがある

・変形を防ぐため、入れ歯の手入れに熱いお湯を使用するのは避ける

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!