一度口内炎ができてしまうと、食事の際はもちろん、何もしていないときでも、口内にズキズキとした痛みを感じることがあります。
また、こちらが小児の場合、痛みで泣いてしまったり、ぐずったりしてしまうことも考えられます。
今回は、小児の口内炎を防止する主な対策について解説します。
食事の内容に気を付ける
小児の口内炎にはさまざまな原因がありますが、やはりもっとも代表的なのは栄養不足です。
栄養バランスや生活習慣の乱れにより、抵抗力がダウンし、口内の粘膜は弱ってしまいます。
そのため、親御さんは口内炎対策として、食事の栄養バランスを良くし、免疫力の向上に努めてください。
特に、ビタミン類(B2、B6、C)、鉄、亜鉛などは効果的な栄養素であるため、以下のような食品から積極的に摂取することをおすすめします。
・ビタミンB2:レバー、納豆、きのこ など
・ビタミンB6:マグロ、焼きのり、ニンニク など
・ビタミンC:ブロッコリー、キウイ、アセロラ など
・鉄:レバー、プルーン、ひじき など
・亜鉛:牡蠣、煮干し など
口内のケアを徹底する
小児の口内炎を防止するには、口内のケアを徹底することも大切です。
歯磨きが不十分であったり、口内に食べカスが残っていたりすると、細菌が増加し、虫歯だけでなく口内炎のリスクも高くなります。
そのため、親御さんは歯磨き時の仕上げ磨きを怠ってはいけません。
また、口内の殺菌が目的なのであれば、塩水でゆすぐのも効果的です。
塩水には、口内で細菌を増加させないようにする抗菌作用があり、口内炎だけでなく、風邪など他の病気も予防してくれます。
口に当たるものに注意する
小児の口内炎を防止するのであれば、親御さんは小児の口に当たるものに注意を払いましょう。
例えば、まだ幼い小児の場合、哺乳瓶は必ず口の大きさに合ったサイズのものを選んでください。
サイズが小さい場合、ミルクを飲む際にいつも哺乳瓶の同じ部分が口に当たり、その部分が炎症して口内炎になるおそれがあります。
また、小児はおもちゃや生活用品など、さまざまなものを口付近に持っていきたがります。
そのため、小児が興味を持ちそうなものに関しては、本来口にするものでなくても消毒しておくことが大切です。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・栄養バランスや生活習慣の乱れで口内の粘膜が弱ると、口内炎ができやすくなる
・小児の口内炎防止にはビタミン類や鉄、亜鉛などの栄養素がおすすめ
・仕上げ磨きの徹底、塩水を用いたうがいでも、小児の口内炎は防止できる
・小児の口に当たる哺乳瓶やその他の生活用品などにも注意を払うべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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