歯列矯正を受ける前に知っておきたい3つの注意点

歯列矯正は、歯並びや噛み合わせ、良好な咬合の維持を目的とした審美歯科治療です。
マスクを着用する機会が多い昨今、これまでより見た目を気にしなくても良いことから、治療を受ける方も増えていますが、歯列矯正をするのであれば、事前に知っておきたい注意点がいくつかあります。
詳しく見てみましょう。

痛みについて

歯列矯正を受ける方の中には、治療中の痛みについて気になる方も多いかと思います。
結論からいうと、治療法によっては、ある程度痛みが発生することはあります。

歯列矯正は、歯と歯の周囲の組織を壊し、その再生力を利用して場所を移動させるというプロセス上、どうしても鈍痛を覚えることがあります。
ただし、決して耐え難いほどのものではなく、実際治療を受けた方の多くは、「治療に慣れてくれば気にならない」と感じています。

また、口腔内の状態によっては、歯列矯正によって多少の出血が見られる場合もあるため、こちらも注意点として事前に把握しておきましょう。

その他の症状との兼ね合いについて

歯列矯正を受ける前に知っておきたい注意点としては、虫歯治療や歯周病治療との兼ね合いも挙げられます。

歯列矯正の治療中は、虫歯の治療が困難になります。
そのため、事前に虫歯治療を終えておく必要がある上、矯正中に虫歯を発症しないように、日々の生活習慣も改善しておかなければいけません。

また、歯周病のまま歯列矯正を始めてしまうと、歯周病がより悪化してしまう可能性があるため、こちらも事前の治療が必要です。

ちなみに、親知らずが生えている場合も、矯正治療による奥歯の移動が困難になることが考えられます。

矯正後にできる歯の隙間について

歯列矯正を受けた後、稀に歯の間に三角形の隙間ができることがあります。
こちらは“ブラックトライアングル”と呼ばれるもので、腫れていた歯茎が歯列矯正後に引き締まったり、歪んでいた歯がキレイに並ぶ過程において、歯の間の歯肉が引き伸ばされたりすることで生じるものです。

個人差があり、必ずしも生じるものではありませんが、発生すると食べカスが詰まりやすくなるなどのデメリットが生じます。

ただし、こちらは歯列矯正後、横の歯を少し削るなどして目立たなくすることは可能です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯列矯正の治療法によっては、ある程度矯正中の痛みが発生する

・矯正中に出血する可能性があることも、歯列矯正における注意点

・虫歯や歯周病の症状がある方、親知らずが生えている方は歯列矯正が困難になる

・歯列矯正後、歯の間に三角形の隙間ができてしまうことがある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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