食いしばりがもたらすインプラント治療への悪影響

インプラント治療では、人工歯根を埋め込む処置を行った後、数ヶ月の間、人工歯根が骨と結合するのを待たなければいけません。
しかし、普段の生活において食いしばりをする方は、結合がうまくいかないことがあります。
ここからは、食いしばりがもたらすインプラント治療への悪影響について解説します。

食いしばりがもたらすインプラント治療への悪影響

日中や就寝中、無意識のうちに食いしばりをしてしまっている方は、インプラント治療におけるセラミックの被せ物(上部構造)が欠けたり、外れたりしてしまうことがあります。

被せ物だけの破損や欠損、脱落であれば、その部分だけを新しく作り直したり、入れ直したりすれば問題ないと思われがちですが、食いしばりによって人工歯根にまで強い力がかかってしまうと、骨と結合する部分にまでダメージが及びます。
このような段階にまでなると、問題なくインプラント治療を終えるのは困難になります。

食いしばりによって歯にかかる力は、体重の倍以上とも言われていて、成人男性の場合は100kgを超えることもあるため、どれだけ丈夫な素材であっても、これほどの負荷に耐えるのは難しいです。

食いしばりの対策について

食いしばりはインプラント治療に悪影響を与えるものであるため、できれば大きな影響が出る前に、もっと言えば治療を受ける前に対策を取っておきたいところです。

食いしばりの代表的な対策としては、ナイトガードの装着が挙げられます。

こちらは、就寝中に装着するマウスピースであり、食いしばりによって上下の歯が触れるのを防止するというものです。
上下の歯が触れ合わないため、前述したような被せ物の欠損や破損が起こる心配はほとんどありません。

また、その他の対策としては、質の高い睡眠を取ることも挙げられます。

就寝中は、横向きやうつ伏せなど、長時間同じ姿勢で寝ることを極力回避し、枕は高くしすぎず、寝返りが打ちやすい姿勢を心掛けましょう。
こうすることにより、就寝中の食いしばりは減少する可能性があります。

ちなみに、食いしばりは無意識に筋肉が緊張することで発生するケースが多いため、日頃から首や肩、腰のストレッチを行い、緊張をほぐすことも大切です。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・食いしばりをする方は、インプラントの上部構造が欠けたり、外れたりすることがある

・食いしばりによって人工歯根にまで強い負荷がかかると、骨との結語部分にダメージが残る

・食いしばりの主な対策には、ナイトガードの装着や質の高い睡眠などがある

・日頃からストレッチを行い、食いしばりの主な原因である筋肉の緊張をほぐすのも大切

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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