口内のネバつきがひどくなる原因について解説します

口内環境に関する悩みには、歯の痛みや歯茎からの出血、口臭などさまざまなものがあります。
また、口内がネバつきやすいことにより、不快感を覚えているという方も少なくないと思います。
ここからは、なぜ口内がネバつきやすくなるのか、その主な原因について解説したいと思います。

細菌の増殖や虫歯、歯周病

口内のネバつきがひどくなる代表的な原因としては、まず細菌の増殖が挙げられます。

虫歯菌、歯周病菌といった細菌は、口内に残った食べカスをエサにして増殖します。
このときには増殖するだけでなく、ネバネバした物質を作り出し、それがさらなる増殖につながります。

また、すでに虫歯や歯周病を発症してしまっている方は、大量の歯周病菌が口内に存在するため、ネバつきがよりひどくなることが考えられます。

ちなみに、これらの細菌は就寝時に特に増殖しやすくなります。

ドライマウス

口内がネバつきやすくなる原因としては、ドライマウスも挙げられます。
特に、寝起きに限らず、常に唾液が不足して口内が乾いているという場合、ドライマウスを疑った方が良いです。

唾液は、口内における細菌の増殖を抑えるだけでなく、口内の衛生を保つ効果も発揮します。
しかし、こちらがドライマウスによって不足すると、なかなか細菌の増殖や働きを抑えることができず、前述したような仕組みでネバつきがひどくなってしまいます。

ちなみに、ドライマウスは症状がひどくなると、会話や食事にも大きな影響をおよぼすため、注意しなければいけません。

ストレス

口内のネバつきがひどくなる原因としては、ストレスも挙げられます。

唾液には、サラサラのものとネバネバのものがありますが、前者は副交感神経、後者は交感神経が働いているときに分泌されます。
また、普段はこれらの神経のバランスがうまく保たれていますが、仕事などでストレスが溜まると交感神経の動きが活発になり、ネバネバの唾液ばかりが分泌されるようになります。

緊張しているとき、叱られているときなど、一時的にストレスがかかるときのみ、口内のネバつきを感じる場合はまだ良いのですが、常にストレスとネバつきを感じる方は、メンタル面で問題を抱えているかもしれません。

加齢

年齢を重ねることも、口内がネバつきやすくなる原因の一つです。

加齢によって舌や顎の筋肉が衰えると、以前と比べて口を動かす機会が減少します。
そのため、唾液腺があまり刺激されなくなり、必然的に唾液の分泌量も減ってしまいます。

ドライマウスの項目で触れたように、唾液は口内の衛星を保つ効果があるため、分泌量が減少するとネバつきや口臭などが出やすくなります。

また人は年齢を重ねることで、免疫力が落ちたり、水分摂取量が減ったりします。
こちらも唾液の減少や口内のネバつきにつながる仕組みです。

全身疾患や薬の副作用

全身疾患を患っている方は、その疾患そのものや治療するための薬の副作用により、口内がネバついてしまうことがあります。

例えば糖尿病の方は、唾液の分泌量が減少しやすく、口内が乾燥しがちです。
また自己免疫疾患の一つであるシェーグレン症候群は、唾液腺を攻撃して唾液の分泌を減少させます。

さらにいくつかの治療薬には、副作用として口内の乾燥を誘発するものがあります。
具体的には、アレルギー治療薬として用いられることの多い抗ヒスタミン薬、高血圧の治療に使用される降圧剤などが該当します。

飲酒や喫煙

飲酒や喫煙の習慣がある方も、口内のネバつきがひどくなりやすいです。

アルコールには利尿作用があり、体内の水分が排出されるため、口内の潤いも低減します。
特に寝ている間は口を動かさないため、唾液の分泌量が減少しやすいです。

また喫煙をしている方は、タバコの煙によって口内の粘膜が乾きやすくなり、ネバつく原因になります。
加えてタバコには有害物質が含まれているため、口内の細胞にも悪影響を及ぼし、殺菌効果などが不足しがちになります。

さらに喫煙は口臭の悪化にもつながるなど、口内の環境が悪循環に陥りやすくなる一員のため、ネバつきが気になる方は控えましょう。

ブラッシング不足

単純にブラッシングが不足していることでも、口内のネバつきはひどくなります。

口内に食べカスが残ったままになると、唾液がこれを分解しようとして、口の中がネバネバになってしまうことがあります。
特に粘着性の高い食品や、粘膜に付着しやすい物質が口内に残っていると、口がネバネバしやすいです。

そのため、ブラッシングでは回数や時間ではなく、しっかり食べカスを除去できているかに重点を置かなければいけません。

ちなみに、口内のネバつきはすでに口内で形成されたプラークや歯石が原因になっていることもあります。
このうち歯石については、自宅でブラッシングするだけでは除去することができません。

もし明らかに歯石が付着していることがわかるのであれば、歯科クリニックで歯石除去を受けましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・虫歯菌や歯周病菌が増えると、口内がネバつきやすくなる

・すでに虫歯や歯周病を発症している方は、よりネバつきがひどくなりやすい

・ドライマウスによって細菌の働きを抑えられず、ネバつきが出ることもある

・ストレスが溜まると交感神経の働きが活発になり、ネバネバの唾液が分泌されやすくなる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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