口内には、全身に連なるツボが40以上存在すると言われています。
また、普段の歯磨きとは別に、指で歯茎全体をマッサージすることにより、歯肉炎や歯周炎の予防、歯茎の引き締めにつながります。
ここからは、歯茎を健康にするマッサージの方法について解説したいと思います。
マッサージの準備について
歯茎のマッサージを行うには、まず歯磨き粉を用意する必要があります。
このとき使用する歯磨き粉は、歯茎の腫れや炎症抑制効果が期待できるトラネキサム酸、グリチル酸などの成分が含まれているものを選びましょう。
また、マッサージの前には、必ず手をキレイに洗い、歯茎を傷つけないように爪を切っておきます。
直接指で歯茎を触るのに抵抗があるという方は、薄手のグローブをはめても構いません。
ちなみに、口内は非常にデリケートであるため、たとえ爪をキレイに整えていたとしても、傷口などがある場合はマッサージを控えてください。
まずは表側のマッサージから
歯茎を健康にするマッサージは、まず表側(外側)の歯茎から行います。
人差し指の腹で歯磨き粉を適量取り、奥の歯茎に当て、クルクルとマッサージしながら前歯の中央に向かって動かします。
歯茎の表面に、ゆっくりと歯磨き粉を塗っていくようなイメージです。
また、こちらの動きは上側の左右、下側の左右でそれぞれ1~2回ほど行います。
このとき爪を立ててしまうと、爪が短くても歯茎が傷ついたり、出血したりする可能性があるため、注意してください。
口のマッサージもあわせて実施しよう
歯茎の表側のマッサージが終わったら、次は口そのもののマッサージも実施しましょう。
具体的には、右手親指を口の左側に入れ、ほうれい線を押し上げるように、上下にマッサージします。
また、その後は左手親指で、右側も同じようにマッサージします。
これらのマッサージを行った後、最後に軽くうがいをすれば完了です。
歯茎の状態が気になるという方は、1日1回で構わないので、上記のマッサージ方法を実践してみてください。
そうすることで、歯茎の引き締めだけでなく、血行促進やリラックス効果、唾液の分泌量増加効果などが期待できます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯茎をマッサージすることにより、歯肉炎予防や歯茎の引き締めにつながる
・歯茎のマッサージには適した歯磨き粉を使用し、爪は必ず整えておく
・指の腹を使い、ゆっくりと前歯の中央に向かって動かすことでマッサージになる
・口のマッサージもあわせて実施すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。