大人と同じく、幼児も起床時や就寝時、歯ぎしりをすることがあります。
こちらにはいくつかの理由があり、歯ぎしりを行う時期についても、ある程度決まっています。
ここからは、なぜ幼児が歯ぎしりをするのか、いつからいつまで行うのが一般的なのかを中心に解説したいと思います。
幼児が歯ぎしりをする理由
幼児の歯ぎしりには、さまざまな理由があります。
まず1つ目の理由としては、顎の筋肉を鍛えるために必要であることが挙げられます。
幼児はまだ顎の筋肉が弱いため、歯ぎしりによって顎を成長させていることが考えられます。
また、2つ目の理由としては、歯の位置を確認していることが挙げられます。
しっかりと食べ物を咀嚼するためには、正しく上下の顎を動かさなければいけませんが、幼児は大人に比べて下顎が不安定なことから、こちらの作業が容易ではありません。
そのため、歯ぎしりで新しく生えてきた歯、顎の位置などを確認し、無駄なく咀嚼する必要があります。
その他、口内に違和感を覚えていることも、幼児が歯ぎしりを行う理由の1つです。
こちらはシンプルに、新しく生えてきた歯に対して違和感を覚え、歯ぎしりをしてしまうという動きを指しています。
幼児の歯ぎしりにおける期間
幼児の歯ぎしりは、基本的には乳歯が生え始める頃から、乳歯が生え揃う時期まで継続します。
具体的には、前述の通り新しい歯の違和感を覚えてから歯ぎしりが始まり、すべての乳歯が生え揃う6歳くらいまでは、起床時も就寝時も歯ぎしりが見られる可能性があります。
また、すべての乳歯が生え揃うと、一旦歯ぎしりは落ち着きますが、その後永久歯に生え変わる時期に再開することも考えられます。
こちらにより、永久歯の生える位置を調整します。
幼児の歯ぎしりが止まらない場合
すべての乳歯が生え揃っているにもかかわらず、幼児の歯ぎしりが止まらないという場合には、一度歯科クリニックに相談すべきです。
乳歯は永久歯に比べてそれほど頑丈ではないため、あまり歯ぎしりの期間が長いと、擦り減って歯並びに影響が出たり、虫歯のリスクが高まったりするおそれがあります。
また、生活リズムや環境が急激に変化すると、幼児がストレスを感じ、歯ぎしりを再開してしまうことも考えられます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・幼児は顎の筋肉を鍛えるために歯ぎしりをする
・正しく咀嚼するため、歯の位置を確認するためにも歯ぎしりが必要
・幼児の歯ぎしりは、乳歯の生え始める時期から生え揃う時期まで続く
・すべての乳歯が生え揃っても歯ぎしりが止まらない場合は要注意
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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