インプラントの義歯が欠ける主な原因について解説します

インプラントは、骨の中に人工歯根を埋め込み、そこにアバットメントと呼ばれる義歯との連結部分にあたる部品を取り付け、義歯を被せるという治療です。
しかし、治療後の生活において、ごく稀にインプラントにおける義歯の部分が欠けることがあります。
ここからは、こちらの主な原因について解説したいと思います。

強い衝撃を受ける

インプラントにおける義歯の部分が欠ける主な原因としては、まず強い衝撃を受けることが挙げられます。

こちらは、天然の歯にも同じことが言えますが、例えば転んでインプラント部分をぶつけたり、事故に遭ったりした場合には、強い衝撃が加わり、目に見える義歯の部分が欠けることがあります。
このとき、直接インプラント部分をぶつけていなくても、無意識に食いしばることにより、義歯が欠けたり、ヒビが入ったりする可能性はあります。

ちなみに、同じ理論でいうと、就寝中の歯ぎしりや食いしばりでも、インプラント部分に強い力が加わり、欠けることが考えられるため、注意が必要です。

無理やり硬いものを噛む

インプラントが欠ける主な原因としては、無理やり硬いものを噛むことも挙げられます。

インプラントのメリットは、まるで自身の歯のような噛み心地を実現できるところですが、こちらは何でも噛めるということではありません。
例えば、インプラントの歯で堅焼きのせんべいをバリバリと食べたり、歯で缶のフタを無理やり開けようとしたりすると、義歯の部分がその硬さに負けてしまい、欠けることは十分に考えられます。

もちろん、柔らかいものしか噛めないというわけではありませんが、あまりに硬すぎるものには注意してください。

噛み合わせが変化する

噛み合わせが変化することも、インプラントの義歯部分が欠ける原因の1つです。

天然の歯は、時間が経つにつれて少しずつ動いていくものです。
そのため、インプラント治療後、定期検診に通わずそのままにしていると、知らず知らずのうちに噛み合わせが変化し、インプラント部分に強い負荷がかかることがあります。

また、インプラント部分にかかる負荷が大きくなると、目に見える義歯の部分だけ欠けてしまったり、ヒビが入ってしまったりすることが考えられます。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・転んだり、事故に遭ったりしたとき、インプラント部分に強い衝撃が加わると、欠けてしまうことがある

・就寝中の歯ぎしりや食いしばりでも、インプラントが欠けることがある

・硬いものを無理やり噛むことも、インプラントが欠ける原因の1つ

・天然歯が移動し、インプラントにかかる負荷が大きくなることで欠けることもある

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!