ラーメンは、老若男女問わず好きな方も多く、今や日本の国民食の1つと言っても過言ではありません。
ラーメン愛好家の中には、一日に何軒もお店を回るという方もいるくらいです。
しかし、ラーメンの食べすぎは口内環境に悪影響を与えるため、注意が必要です。
どのような悪影響があるのか、詳しく見てみましょう。
ラーメンを食べてもあまり唾液が分泌されない
ラーメンは麺類であり、あまりよく噛まなくてもスルスルと食べることができます。
また、行列のできるラーメン店などに訪れた際や、何軒もお店をはしごする際などは、食べるペースも早くなりがちです。
しかし、このようなラーメンの特徴は、口内環境への悪影響につながります。
噛むという行為は、唾液の分泌を促す効果があり、逆にいうとあまり噛まずに食事をした場合、唾液の分泌量が減少してしまいます。
唾液の分泌量が減少すると、歯の表面に汚れが溜まりやすくなったり、虫歯や歯周病のリスクが高くなったりします。
柔らかく粘り気があるので歯につきやすい
ラーメンの麺は柔らかく粘り気があり、歯につきやすいです。
そのため、歯垢として残りやすく、特に深夜にラーメンを食べた場合などは、しっかり歯を磨かないと虫歯のリスクが高くなってしまいます。
また、炭水化物は歯と歯の間、歯茎の間に挟まるケースも多く、頻繁にラーメンを食べるという方は、歯間ブラシやフロスなどを併用しなければ、十分なデンタルケアができない可能性も高いです。
インスタントラーメンにも注意
お店で食べるラーメンだけでなく、家で食べるインスタントラーメンも、同じように口内環境に悪影響を与えることがあります。
インスタントラーメンは、通常のラーメンと同じく塩分が多く、味覚障害を引き起こす場合がある他、化学調味料により、口内炎ができてしまう可能性も高いです。
また、インスタントラーメンにはリンが多く含まれていますが、リンの摂り過ぎは歯におけるカルシウムとのバランスを狂わせ、丈夫な歯が作られるのを阻害してしまうことにつながります。
ちなみに、インスタントラーメンは、全身疾患や生殖機能の低下など、他にもさまざまなリスクがあるため、毎日のように食べるのは控えてください。
インスタントラーメンは夜食として食べる機会も多い
インスタントラーメンが虫歯になりやすい理由としては、夜食として食べる機会が多いことも挙げられます。
例えば夜中に勉強や仕事をしている方などは、小腹が空いてしまい、気軽につくることができるインスタントラーメンに手を伸ばしがちです。
しかし、夜食を食べる際は長時間勉強や仕事を行っていることが多く、食べてそのまま眠ってしまうケースも多く見られます。
前述の通り、インスタントラーメンは虫歯のリスクが高い食品です。
それにもかかわらず、夜食べた後ブラッシングをせずに眠ってしまうと、より虫歯を発症する可能性は高くなります。
もし夜食を食べるのであれば、虫歯のリスクが低いものを選びましょう。
例えば、野菜などの具材がたくさん入った味噌汁、スープなどは夜食に向いています。
こちらは虫歯のリスクが低いだけでなく、温かいことから摂取時の歯や胃腸の負担を軽減する効果もあります。
その他、お菓子感覚で気軽に夜食を摂りたいという方には、素焼きのアーモンドがおすすめです。
アーモンドはナッツ類の中でも特に食物繊維が豊富であり、エネルギーの素である脂質やカルシウム、マグネシウムなども多く含んでいます。
中でもマグネシウムは、歯を支える骨を強くする働きがある注目の栄養素です。
麺類の早食いは虫歯のリスクを高める
ラーメンだけに限らず、麺類の早食いは虫歯のリスクを高めます。
こちらは、血糖値スパイクという現象が起こることが原因です。
血糖値スパイクとは、食事の後に血糖値が乱高下することをいいます。
食事の後の短時間のみ血糖値が急上昇し、急上昇した血糖値を抑えるためのホルモンが大量に分泌することで、今後は血糖値が急降下します。
また血糖値スパイクが起こる主な原因は、炭水化物と早食いです。
麺類などが好きで、なおかつ仕事の合間などで時間がないときに急いで流し込むように食べている方は注意が必要です。
血糖値スパイクが起こると、歯の内部に口内の細菌が侵入するリスクが高まります。
さらに、がんや心臓病、認知症のリスクも上昇するとされています。
ラーメンは口臭の原因にもなりやすい
ラーメンの中には、ニンニクが含まれていることも珍しくありません。
またラーメン屋でメニューを注文したとき、ニンニク入りの餃子や唐揚げなどのサイドメニューをあわせて注文する方もいるでしょう。
ニンニクは口臭を引き起こす食べ物であり、自分自身だけでなく家族など周りの方にも良くない影響を及ぼします。
ちなみに、ニンニクなどのニオイが強いものを避けているのに口臭がする、家族から口臭を指摘されたという方は、虫歯による口臭かもしれません。
この記事おさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・ラーメンはあまり噛まないため唾液が分泌されず、虫歯や歯周病のリスクが高くなる
・歯垢として残りやすいことも、ラーメンにおける口内環境への悪影響
・インスタントラーメンに含まれる化学調味料は、口内炎の発生につながりやすい
・インスタントラーメンの食べすぎには、全身疾患や生殖機能の低下などのリスクもある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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