就寝中の口呼吸を防ぐための方法について解説します

就寝中、ついつい口呼吸をしてしまう癖がある方は、口内が乾燥してしまい、唾液が分泌されにくくなります。
また、唾液の分泌量が減少することにより、口臭の発生や虫歯、歯周病のリスクが高くなることにもつながります。
今回は、就寝中の口呼吸を防ぐための方法について解説します。

口呼吸防止用テープ

就寝中の口呼吸を防ぐための方法としては、まず口呼吸防止用テープの使用が挙げられます。

こちらは、文字通り口呼吸を防止し、鼻呼吸を促すためのアイテムであり、口を閉じるように貼るものや、鼻に貼るものなどがあります。
また、こちらの効果によって物理的に口が開かなくなったり、鼻が通ったりするため、就寝中の口呼吸による口内の乾燥、口臭などを防ぐことができます。

ちなみに、口に貼るタイプのテープは、口の周りをよく拭き取った後、口の中央部分だけを封印するように、テープを縦に貼ります。

マスク

就寝中の口呼吸を防ぐための方法には、マスクの着用も挙げられます。

マスクをすることにより、自身の息がマスク内にこもり、口周りの湿度が高くなります。
その湿った空気を吸うことで、鼻や口、喉の乾燥を防ぐことができます。

また、就寝中のマスク着用には、風邪を予防できたり、身体の冷えを防いだりと、他にもさまざまなメリットがあります。

ただし、マスクをすることによって息苦しくなり、寝つきが悪くなってしまった場合は、他の方法で口呼吸を改善することをおすすめします。

筋機能訓練法

筋機能訓練法も、就寝中の口呼吸を防ぐ方法の1つです。

こちらは、舌や唇、頬といった口周りの筋肉をトレーニングする方法であり、習慣づけることで悪い癖を取り除き、次第に口呼吸の機会が減少するようになります。

具体的な方法は、まず口を閉じた状態で片方の鼻を人差し指で押さえ、もう片方の鼻で息を吸って吐きます。
反対側も同様に、交互に5回繰り返します。

また、他にもリラックスした状態で口を閉じ、上顎のくぼみの先のスポットと呼ばれる部分に舌の先端、上顎に舌の表面をつけ、この状態で30秒間、唾液を飲み込む練習をするというトレーニング方法もあります。

耳鼻科の受診

鼻に疾患があることが理由で鼻呼吸ができないという方は、耳鼻科で疾患の治療を受けることが望ましいです。
例えばアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、骨格性の疾患などの場合、鼻の通りが悪く口呼吸のリスクが高まります。

また上の奥歯の根っこは副鼻腔に近いため、虫歯が進行して歯の根っこが溶けると、副鼻腔炎を発症することがあります。
このようなケースでは、歯科クリニックで治療を受けることをおすすめします。

具体的には根管治療を行い、根っこの周りの炎症を抑えることで、副鼻腔の炎症もなくなって症状が改善します。

矯正治療

矯正治療を受けることでも、就寝中の口呼吸は防止できる可能性があります。

歯並びが悪い方は、就寝中に口が開いてしまい、口呼吸をしやすくなります。
特に出っ歯や受け口などの歯並びは、口呼吸を引き起こしやすいとされています。

出っ歯の場合、前に突出した歯が舌や上唇を押し出してしまうため、自然と口が開いて口呼吸になってしまいます。
また受け口の場合も、下の歯と上の歯の歯列の大きさが合わなくなり、就寝中口がポカンと開いてしまうことがあります。

矯正治療を受ければ、これらの不正咬合は改善され、同時に口呼吸の機会も減少することが期待できます。

ちなみに矯正治療には、口呼吸を改善できることのほか、虫歯や歯周病のリスクを軽減できるというメリットもあります。
さらに頭痛や肩こりといった症状も改善しますし、当然口元の審美性も良くなります。

ダイエット

太り気味の方は、ダイエットをすることでも就寝中の口呼吸を防げる可能性があります。

全身に脂肪がつくと、気道周辺や舌などにも余分な脂肪がつくようになります。
すると気道が狭くなり、口呼吸をしたりいびきをかいたりといったことにつながります。
そのため、肥満体型の方はダイエットを行い、標準体重を目指しましょう。

標準体重は、身長×身長×22という計算式で算出できます。
例えば身長170cmの方であれば、1.70×1.70×22=63.58となるため、標準体重は63kg前後ということになります。

禁煙

普段タバコを吸っている方は、就寝中の口呼吸のリスクが高まります。
なぜなら、喫煙は上気道の炎症を引き起こす大きな原因だからです。

喫煙によって上気道に炎症が起きると、気道に空気が通りにくくなり、口呼吸やいびきのリスクが上昇します。
そのため、口呼吸に悩んでいる方は禁煙に取り組むべきです。

また禁煙の方法としては、禁煙補助薬の使用や禁煙外来などが挙げられます。

禁煙補助薬は、ニコチンガムやニコチンパッチ、飲み薬などで禁煙を促す方法です。
ドラッグストアなどでも販売されています。

禁煙外来については、病院で医師監修のもと、心理療法と薬物療法を併用して禁煙を目指します。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・就寝中に口呼吸をしてしまう方は、口臭や虫歯、歯周病のリスクが高くなる

・口呼吸防止用テープの使用は、就寝中の口呼吸を防ぐ一般的な方法

・就寝中にマスクをすることにより、口周りの湿度が高くなり、鼻や口、喉の乾燥を防ぐことができる

・舌や唇、頬などの筋肉をトレーニングすることでも、就寝中の口呼吸は改善される

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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