インプラント治療後の生活において注意すべきポイント

インプラント治療を受けた後は、その日のうちに日常生活に戻ることができます。
しかし、これまでと同じように、一切の制限なく過ごすことができるかというと、決してそういうわけではありません。
今回は、インプラント治療後の生活について、注意すべきポイントをいくつか解説したいと思います。

うがいについて

インプラント治療後の生活において注意すべきポイントとしては、まずうがいが挙げられます。

インプラント治療を受けた口内には、手術の際にできた傷跡がまだ残っています。
そのため、手術当日は、なるべくうがいをしないことをおすすめします。

水で軽くゆすぐだけであればまだ良いですが、うがい薬を用いて強いうがいをしてしまうと、口内の傷が刺激されて治るのが遅くなったり、出血が止まりにくくなったりしてしまうため、注意してください。

MRI検査について

インプラント治療後の生活において気を付けるべきポイントには、MRI検査も挙げられます。

MRI検査とは、治療前にガンの有無や広がり、他の臓器への転移がないかを調べたり、治療の効果を判定したり、治療後の再発がないかを確認したりと、さまざまな目的で行われる精密検査をいいます。

また、MRI検査は強力な磁石と電波を使い、磁場を発生させて行いますが、インプラントに磁石を使用している場合、MRI本体の故障や人体への悪影響が出ることも考えられます。

ただし、歯科クリニックで採用されているインプラントのほとんどは、MRI検査を受けても問題がない金属を使用しているため、基本的には上記のような影響が出ることは考えにくいです。

薬の服用について

薬の服用も、インプラント治療後の生活において、注意すべきポイントの1つです。

インプラント治療後には、歯科クリニックから処方された痛み止め、抗生物質などを指示通りに服用しなければいけません。
腫れや痛みがそれほどない場合、自身の判断で服用をやめてしまったり、飲み忘れたりするケースがよく見られますが、このような状況は避けるべきです。

きちんと指示通り服用しなくなると、それまで薬で抑えられていた腫れや痛みなどがぶり返す可能性があります。

ブラッシングについて

インプラント治療後の生活では、ブラッシングにも注意しなければいけません。
具体的には、インプラント治療直後のブラッシングは控えましょう。

傷口を触ってしまうと、治りが遅くなったり傷口が開いてしまったりするおそれがあります。
特に抜糸を終えるまでの1週間~10日は、傷口を刺激しないように意識すべきです。

ただし、まったくブラッシングをしてはいけないというわけではありません。
口内が汚れや細菌で溢れていると、治りが悪くなってしまいます。
そのため、口内を清潔に保つためにも、治療箇所以外の部分はいつも通りブラッシングすべきです。

また治療した部分の汚れが気になるのであれば、状況を見て少しずつうがい薬などでケアしましょう。

食事について

インプラント治療を受けて2~3日の間は、できる限り噛みやすい食事を選ぶようにしましょう。
あまりに咀嚼が必要な食事だと、傷口が開いてしまう可能性があります。
具体的には、辛いものや硬いもの、熱いものなどを控えましょう。

また傷口を刺激しないよう、手術した箇所とは反対側で噛むのもポイントです。

前歯など目立つ箇所のインプラント治療では、仮歯を両隣の歯にくっつけることもあります。
しかしこちらはあくまで審美性をアップさせるものであり、咀嚼に使うものではないため、注意してください。

喫煙について

インプラント治療後は、基本的には節煙もしくは禁煙するのが望ましいです。
なぜなら、喫煙はインプラントの寿命を短くしてしまう原因になるからです。

また喫煙を行うことにより、インプラントが骨に定着しにくくなりますし、傷口の治りも遅くなります。

さらに感染症にかかるリスクも高まりますし、歯周病やインプラント周囲炎が進行する原因にもなります。

ちなみにインプラントの定着がうまくいかなかったり、インプラント周囲炎が進行したりすると、最悪の場合インプラント治療をやり直さなければいけないこともあります。

運動や入浴について

インプラント治療は、運動や入浴など身体を温める習慣についても注意しなければいけません。

運動については、術後2~3日は控えるようにしましょう。
ここでいう運動には、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動も含まれています。

運動をすると血行が良くなり、止血後も傷口から出血してしまう可能性があります。

仕事や家事については、デスクワークや軽いものであれば問題ありませんが、重作業や長時間労働は避けるべきです。

また入浴も血行を良くし、出血する可能性があるため、しっかり浴槽に浸かって長湯をするのは避けてください。
可能であれば、術後2~3日はシャワーなどで短く済ませるようにしましょう。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・インプラント治療当日は口内に傷跡が残っているため、なるべくうがいを避けるべき

・インプラントに磁石を使用している場合、MRIを受けられないことがある

・多くのインプラントは、MRIを受けても問題ない金属を使用している

・インプラント治療後には、医師の指示通りきちんと薬を服用しなければいけない

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

埼玉県和光市で歯科(歯医者さん)をお探しの際には、是非、和光おとなこども歯科にご連絡ください!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。
タイトルとURLをコピーしました