歯間ブラシの間違った使い方について知っておこう

歯ブラシとあわせて使用することで、より虫歯や歯周病予防の効果が高くなるのが歯間ブラシです。
しかし、中には正しく使用できていないことにより、かえって口内に悪影響を及ぼしているケースもあります。
今回は、歯間ブラシの間違った使い方について解説したいと思います。

1日に何度も使用する

歯間ブラシの間違った使い方としては、まず1日に何度も使用するということが挙げられます。

歯間ブラシは、基本的に歯ブラシでブラッシングを行う前もしくは後に、1日1回のみ使用するのが望ましいです。
1日に何度も使用すると、歯茎を傷つけてしまう可能性があるため、注意してください。

また、歯間ブラシの使用頻度が多いと、歯茎が下がることも考えられます。
歯茎が下がると、虫歯や知覚過敏になりやすかったり、食べ物が詰まりやすくなったりと、何一つ良いことがありません。

歯間ブラシの正しい使用頻度

歯間ブラシは1日1回行うのが望ましいという話をしました。
もう少し正確に言うと、1日1回、寝る前のブラッシングの際に行うのがおすすめです。

歯間ブラシを用いてのケアは、実際は毎食後に行うのが理想です。
しかし、なかなか毎食後にはできないという方は、口内が乾燥する就寝時の前だけでも歯間ブラシを使用しましょう。

忙しいときに慌てて歯間ブラシで歯茎を傷つけてしまうよりも、1日1回丁寧に汚れを落とす時間をつくった方が良いです。
こちらは、歯ブラシで行うブラッシングにも同じことが言えます。

濡れた状態で使用し続ける

歯間ブラシの間違った使い方としては、濡れた状態で使用し続けるということも挙げられます。

歯間ブラシの多くは使い捨てではないため、適切な方法でメンテナンスや保管をしなければいけません。
使い終わった後は、歯ブラシと同じように流水で汚れを洗い流し、風通しの良い場所で早めに乾燥させましょう。

逆に、濡れた状態のまま使用し続けると、雑菌が繁殖し、それが口内に入ってしまう可能性があるため、控えてください。
また、毛先が乱れたり、短くなったり、ワイヤーの弾力性がなくなったりした場合には、新しいものに交換しましょう。

歯間ブラシの保管にピッタリのスタンドについて

歯間ブラシには、歯ブラシと同じように保管できる専用のスタンドがあります。
特に便利なのは、歯ブラシと歯間ブラシをあわせて保管できるタイプです。

こちらは歯ブラシと歯間ブラシを保管する場所が区切られているもので、マグネット付きのものであれば洗面台や浴室の壁にくっつけることができます。
ただし浴室は湿気が多いため、できる限り洗面台で保管するようにしましょう。

ちなみに歯間ブラシを保管できるスタンドがあれば、小さな歯間ブラシを洗面台の上でなくしてしまう可能性も少なくなります。

適当に選んだものを使用し続ける

歯間ブラシはドラッグストアなどで購入できますが、このとき適当に選んだものを使用し続けると、口内に悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば、歯と歯の隙間に対して歯間ブラシのサイズが小さいと、歯垢を十分に除去することができませんし、逆にサイズが大きいと、歯茎を傷つけて出血するリスクが高くなります。

そのため、使用する歯間ブラシは、自身の歯と歯の間にスッと入り、抵抗なく動かせるものにするべきです。
小さいサイズのものから使い始め、少しずつ大きいものに変えていけば、いずれ自身にピッタリのサイズが見つかります。

歯間ブラシの形や素材による違い

歯間ブラシを選ぶ際は、抵抗なくスムーズに動かせるサイズのものを選ぶべきですが、形状や素材などもチェックするべきです。

歯間ブラシの形状は、L字型とI字型の大きく2種類に分かれます。

いずれも基本的な使用方法は変わりませんが、L字型は奥歯のプラーク除去に適しています。
名前の通りL字に曲がっていることから、奥歯と奥歯の隙間に挿入しやすいです。

一方ストレートタイプのI字型は、前歯の清掃に適しています。

せっかく歯間ブラシを使用するのであれば、このような形状の違うものを清掃する場所によって使い分けましょう。

また素材については、ナイロンの毛を使用したワイヤータイプと、ゴムを使用したラバータイプがあります。

歯茎が健康で効率良く汚れを落としたい場合には、ワイヤータイプがおすすめです。
歯周病にかかっていて、歯茎が傷つきやすい状態の方には、ラバータイプを推奨します。

デンタルフロスも併用すべき

歯ブラシとあわせて歯間ブラシを使用するのであれば、さらにデンタルフロスも併用すべきです。

デンタルフロスとして一般的なのは糸巻きタイプであり、こちらは両手の親指と人差し指で指の間隔が1~1.5cmになるように、フロスをピンと張って押さえます。

その後歯と歯の間に入れ、ノコギリを引くように斜めにスライドさせていきます。
フロスの意図は歯の根元に優しく沿わせ、歯茎の溝に少しだけ入れ込むようにします。
後は歯の表面に沿って、歯の根元から先端方向にかき出すようにフロスを動かします。

この記事のおさらい

今回の記事のポイントは以下になります。

・歯間ブラシを1日に何度も使用すると、歯茎が傷ついたり下がったりするおそれがある

・濡れた状態で使用し続けることは、歯間ブラシの間違った使い方

・適当に選んだ歯間ブラシを使用し続けることは歯茎にとって良くない

・小さいものから使い始め、徐々にサイズを大きくしていけば、自身に合った歯間ブラシが見つかる

以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!

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