小児の乳歯は、生え変わりの時期に入るとグラグラし始め、そのうち自然に抜け落ちます。
また、場合によっては小児が自力で抜くことも可能ですが、正しい乳歯の抜き方とは、一体どのようなものなのでしょうか?
また、自力で抜かず、歯科クリニックに通うべきケースはあるのでしょうか?
今回はこれらの点を解説します。
小児の乳歯の正しい抜き方について
小児の乳歯を無理やり抜こうとすると、歯茎が傷ついたり、歯の根が途中で折れてしまったりする可能性があります。
そのため、歯がグラグラになってきた段階で、舌や指を使って揺らす程度にとどめておきましょう。
ある程度揺らしていれば、自然に抜け落ちます。
また、指を使って揺らす際には、歯茎に雑菌が入らないように、必ず手をキレイに洗ってから揺らすようにしてください。
そして、乳歯が抜けた後に出血がある場合は、清潔なガーゼを丸め、抜けた歯の周辺に当ててしっかりと噛みます。
15分程度噛み続けることで、出血は止まります。
逆に、乳歯が抜けた後、すぐにうがいをしたり、手で触ったりすると、なかなか血が止まらなくなってしまうため、注意が必要です。
ちなみに、乳歯がグラグラし始め、完全に抜け落ちるまでの間は、新たに生えてきた永久歯との間に汚れが溜まりやすくなるため、丁寧にブラッシングをしなければいけません。
歯科クリニックで抜いてもらうべきケース
小児の乳歯は、自力での抜き方を実践せず、歯科クリニックで抜いてもらった方が良い場合があります。
例えば、前歯でいうと、抜けそうな乳歯の後ろから永久歯が生えているようなケースです。
このような場合、歯科クリニックでしっかりと診てもらい、治療をしなければ、乱ぐい歯というガタガタの歯並びになってしまうおそれがあります。
また、奥歯の場合、永久歯が乳歯の外側から生えているときは、早めに歯科クリニックに相談しなければいけません。
乳歯は本来、下から永久歯に押されることにより、根っこの部分が溶けて抜け落ちます。
しかし、永久歯が乳歯の外側にある場合、乳歯が舌から押されることはなく、歪な見た目のまま残ってしまう可能性があります。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・歯がグラグラになってきた段階で舌や指を使って揺らすのが、小児の乳歯の正しい抜き方
・乳歯が抜けた後に出血がある場合は、ガーゼで止血する
・前歯の場合、乳歯の後ろから永久歯が生えているときは、自力で抜かずに歯科クリニックで診てもらうべき
・奥歯の場合、永久歯が乳歯の外側から生えているときは、歯科クリニックに相談すべき
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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