歯周病は、歯と歯茎の隙間から侵入した細菌が歯茎に炎症を起こし、骨を支える骨が溶けてしまう恐ろしい症状です。
また、歯周病はあらゆる全身疾患の原因にもなり得ますが、多くの栄養素が含まれた食べ物を摂取することで、ある程度予防できます。
ここからは、海藻が歯周病予防に効果的な理由を解説します。
海藻が歯周病予防に効く理由
海藻が歯周病予防に効果的な理由としては、歯を健康的にする栄養素が豊富に含まれていることが挙げられます。
具体的には、カルシウムやミネラル、ビタミンや食物繊維が多く含まれています。
カルシウムは、歯の再石灰化をスムーズに進める役割を持っていて、マグネシウムなどのミネラルは、歯周病の悪化や唾液の質低下を防ぎ、狭心症や心筋梗塞といった全身疾患のリスクも軽減してくれます。
また、ビタミンは歯茎の炎症を抑えたり、血行・抗酸化を促したりする効果がありますし、食物繊維を多く含む食べ物は、しっかり噛んで食べることになるため、唾液が分泌されやすく、酸性に傾いた口内を中和させ、細菌を無力化させます。
海藻にはプラークが形成されにくくなる効果もある
歯周病予防に効果的な海藻ですが、こちらには実はプラークが形成されにくくなる効果もあります。
ミル(海松)という海藻の一種に含まれるミルレクチンという成分は、歯周病のもとになるプラークの形成を阻害します。
また、プラークができにくくなるということは、当然虫歯予防や口臭予防などにもつながるため、こちらの成分だけでかなりのデンタルケアとなります。
ちなみに、近年はミルレクチンが配合されたデンタルケアグッズも多く販売されているため、見かけた際にはぜひチェックしてみてください。
特におすすめの海藻は?
海藻のほとんどが歯周病予防の効果を持っていますが、中でもおすすめなのはひじきです。
ひじきは食物繊維やミネラルが特に豊富に含まれているため、少し採り入れるだけでも大きな効果を発揮します。
また、ひじきはスーパーなどで簡単に手に入りますし、調理済みのものが惣菜として販売されていることも多いため、わざわざ調理するのが面倒だという方も、簡単に採り入れることができます。
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・海藻には歯周病予防に効くカルシウムやミネラル、ビタミンや食物繊維が多く含まれている
・ミルという海藻の一種に含まれるミルレクチンという成分は、歯周病のもとになるプラークの形成を防ぐ
・ひじきは海藻の中でも特に食物繊維、ミネラルが豊富に含まれている
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
患者様のことを最優先に考えた、オーダーメイドの治療プログラムで対応させて頂きます。