虫歯予防の基本と言えば、適度かつ適切な歯磨きやデンタルリンスの併用、糖分摂取の抑制などが挙げられます。
また、料理や食材から有効な栄養素を摂取することも、立派な予防法の1つです。
今回は、虫歯予防として、毎朝納豆を食べることのメリットについて解説したいと思います。
プラークが付着しにくくなる
毎朝納豆を食べることで、歯にプラークが付着しにくくなり、こちらが虫歯予防につながります。
納豆には、デキストラナーゼという酵素が含まれています。
こちらには、歯にプラークを付着させる、粘着性の高い成分であるデキストランを分解してくれる作用があります。
プラークを放置すると、これらの原因菌が口内で活発に動き、虫歯や歯周病になってしまいます。
また、プラークは時間が経つと唾液の成分と混ざり合い、歯石へと変化してしまうため、毎朝納豆を食べ、歯に付着しにくくするのはとても効果的な予防となります。
良好な口内環境になる
虫歯予防の一環として、毎朝納豆を食べることのメリットとしては、良好な口内環境が出来上がることも挙げられます。
納豆には、納豆菌や乳酸菌といった菌が含まれています。
乳酸菌には、口内に存在する細菌たちのバランスが取れた環境(口内フローラ)を作り出す効果があり、納豆菌は乳酸菌を増やす役割を持っています。
つまり、納豆からこれらの菌を摂取するのは、非常に効率が良いということです。
また、これらの菌が働くことにより、口内の虫歯菌や歯周病菌は減少するため、必然的に虫歯のリスクは低くなります。
歯が酸から守られる
歯が酸から守られるようになることも、虫歯予防として毎朝納豆を食べることのメリットです。
納豆に含まれるネバネバの成分であるポリグルタミン酸は、アミノ酸の1つであるグルタミン酸が長くつながったものであり、こちらには虫歯菌によって作り出された酸から歯を守る効果があります。
つまり、口内が酸性に傾いている状態であっても、酸に歯が侵食されにくくなるということです。
また、ポリグルタミン酸には、他にも以下のような数々の虫歯予防効果があります。
・虫歯菌を増やさない
・酸の生成を抑制する
・プラークの生成を抑制する など
この記事のおさらい
今回の記事のポイントは以下になります。
・毎朝納豆を食べると歯にプラークが付着しにくくなり、虫歯予防につながる
・毎朝納豆を食べることで、良好な口内フローラが作り出される
・歯が酸から守られるようになることも、虫歯予防として納豆を食べるメリット
・納豆に含まれるポリグルタミン酸には、さまざまな虫歯予防効果がある
以上のポイントはしっかりと押さえておきましょう!
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